地域の皆様へ
「ひとりひとりを大切にする医療」を
理事 丹 芳男(ペンネーム 立歩人)
プレス空知コラム「なまら空知」連載中
ひとりひとりを大切にする医療の具体的実践として
2012年春こんな委員会を設立しました。
札沼線は2020年4月廃線となりましたが、線路跡・新十津川駅周囲の林など含め バリアフリーの公園として整備されることになりました。当院としても従来の花飾り は勿論、それらも含めより華やかに、毎日の散歩が楽しみに元気になるような花飾り をしていきたいと思います。 |
(1) 明日も楽しみに委員会
患者様は病気という苦しみを、ご家族と離れ、孤独という哀しみも持っています。
不安に眠れぬ夜があるかも知れません。
しかし医療に携わる者として、また人としても、それらを軽減させるあらゆる努力が必要だと思います。
子供は明日が楽しみだからぐっすり眠れます。患者様もそうあって欲しい。「今日の夕飯は美味しかった。明日は何だろう」「あの看護師さんに会いたい」「楽しいリ ハビリ待ち遠しいな」など、全てのセクションが、どんなささいな事からでも、明日が来るのが楽しみになるような、そんな環境を作っていこう。
朝起きてから眠りにつくまで、患者様の日常全てがリハビリと。
看護師になろうとした、また病院に勤めようとした時の原点の気持ちを、 そして「そうだ、明日も楽しみに」と常に思い出しながら。
(2) 花飾り委員会(新十津川駅は201番目の入院患者様)
人は花を観ると自然と顔がほころび、また人にやさしくなれます。ですからただの花壇ではなく、病院を、そして隣接する新十津川駅も含めエリア一帯を花で飾り、季節ごと に、患者様は元より地域の人達、また旅の人達にも楽しんでもらおうという考えです。
「駅までなぜ病院が?」とよく聞かれるのですが、 それは「当院は200床、駅は201番目の入院患者様」と思ったからです。
新十津川駅は行き止まりの駅、当時1日わずか3便。駅舎も古く地元の人達ですらほとんど無関心、乗客ゼロの時も多く鉄道ファンの人がたまに訪れるだけの深い雑草の 中に埋もれていました。それが入院されてくる患者様と何かオーバーラップして見える時が…
駅だって一所懸命社会に貢献してきたのに、いつの間にか忘れられようとしている姿に、駅を色々な花で華やかに艶やかに飾りお化粧し「ここに私はいるんだよ、がんばっ ているんだよ!」
「まだまだ現役だぞ!」と言ってあげたかったのです。
皆で花いっぱい、笑顔いっぱいに。
(3) 広報委員会
患者様のご家族も仕事上、また地理的条件などでなかなか見舞いにこれない方おられます。
「どんな入院生活を?」といつも心配されているでしょう。それを少しでも安心されるよう、絶えず情報発信していこうというのが一の目的です。
その一つの手段としてホームページの充実があります。
広報委員会発足にともないリニューアルし、また8種類のスタッフブログも立ち上げました。
病院の日常ができる限りリアルタイムに、全国どこからでも画面で見られるよう日々情報更新していきます。
二つ目が毎月発行の広報誌です。これをネットでも公開しますが、ネットを見られない方もおられますので、紙媒体ならではの違った角度から、病院の日常をお知らせしたいと思います。それがお見舞いなどの会話時にご家族花咲けばと願っています。