第358話
《盛大に 夏の運動会!!》
2013年7月31日
前話、弾丸ジャッキーの結果は
次回まで待ってね。
というのは午前中、病院の裏庭で
既報通り院内保育所・のびのび子供達と
患者さん達、そしてスタッフ合同の
大大運動会が開催されていたから
今回はそのホットな話題を優先にと。
昨年に続き今年が第2回目の合同運動会
「明日を楽しみに委員会」を中心に
各部署からも応援を得て
予想以上の大盛り上がり
外に出られなかった患者さんたちも
窓から、そしてベッドで
その歓声を聞きながら感激されていました。
今年は色々なアイデアも満載
競技内容だけでなく
運動会ならではの音響
テント設営に万国旗、小道具作り
それに赤白の得点争いもあったりと
その雰囲気づくりがとても良かったとか。
だから玉入れ、綱引きなんて
「それいけ赤!!」
「白ガンバレ!!」
みんな我を忘れて大声援。
私も時々のぞいてみたんだけど
ホント、みんなが心から楽しんでいる風が
窓越しにも伝わってきました。
さっきもエレベーターの中で
スタッフ・患者さんたち
そしてそのご家族と
余韻の会話を楽しまれていました。
運営者のみなさんお疲れさまでした~!!
第357話
《突撃 弾丸ジャッキー!!》
2013年7月29日
私のつけるタイトルはいつも???
今回も
「それって人気のお笑いコンビの名前でしょうに」
って。だからたぶん
「いったい何が言いたいの?」だろうね。
でもでも、それがその弾丸ジャッキー二人組が
空知中央病院に突撃してきたんだって
それも夜。
入院じゃないわよ、ハプニング的にリハビリ室に。
ますます意味不明??
そうか、興奮しないで少し整理して話すわね。
実は新十津川町の「ふるさと祭り」
その大イベント、「泥ブリッジ選手権」に
弾丸ジャッキーが挑戦するべくその前夜祭の
「ビール・花火大会」会場に来てたらしんだけど
「泥ブリッジ」といえば、そうです
当院スタッフYさんが前年度チャンピオ~ン!!
当院側も前祝いと作戦会議で
総勢30数名が大いに盛り上がっていたら
どこで聞きつけたのか
二人が乱入(浴衣姿が色っぽくて?という説も)。
そしてYさんに挑戦状を。
二人はYさんに勝利の秘密を聞き出そうと
得意の会話とアルコール酔わせ作戦
それでどうも当院独自の
秘密特訓の話まで聞き出したらしく
参加予定者たちとそのまま当院へ
そこで勝負、勝負となったらしいの。
勝敗?
当然、返り討ちだったって。
ただ、倒れてもただでは起きない芸人根性
二人は翌日本番でのリベンンジを期して
その特訓器具を宿泊予定のキャンプ場まで
運んで行ったって。
だから徹夜で自主練習するって。
で、その本番での成果?
う~ん、それは次回のお楽しみ。
第356話
《ポニー馬車 試乗会だよ~!!》
2013年7月26日
朝から裏庭がざわついていると思ってたら
ポニー(Loveちゃん)が
手作りの馬車をひいていて
それに仕事前のスタッフ達が試乗会を。
「私は軽いから」とか
キャーキャー女学生気分
いえみんな幼稚園児気分だったかも。
このポニーは人なつっこくて
誰か来ると喜びのいななきを発し
本当にうれしそうにいそぎ寄ってきます。
だから誰もが
「かわいい!!」「めんこい!!」って。
で、今回の馬車引きも
手綱を引く保育所の先生の思う通りに動いてくれ
子供たちより先生の方が大感激でした。
子供たちも2班にわけて花壇めぐりを
そして保全課の人達につくってもらった
新十津川駅への散歩コースを通り
一番列車のお出迎えに行ったそうです。
その後、病棟からも
子供たちの歌声が聞こえて来たから
たぶん患者さんたちとの合同レクレーション
ホント、大いそがしのようでした。
この試乗会、8月の6日にもう一度やって
その午後からLoveちゃんは
元の牧場に帰ります。
そうなんです、今年はもう見られないんです。
とてもさみしいんだけど
だけどだけど
入れ替りに親子ポニーが二組やってきます。
夏の後半はこの4頭が旅の人達のお迎えです。
ぜひ、かわいがってあげてね!!
第355話
《保育所 今年も大運動会だよ~!!》
2013年7月24日
空知中央病院内保育所
Dream World のびのび
今年も運動会を7月31日に。
これは昨年から始まったもので
保育所の子供達、その卒園生
患者さん、スタッフ合同での大大?運動会
大に?を付けるのは人によっては
「何だ、そんな人数で?」
と思う人がいるかも知れないからで
だけど気持ちはみんな大の大
今か今かと心待ちにしてるんだからね。
いつも言ってることだけど
私たちは人が病気である事
人が入院してくる事に慣れきっているけど
みんな入院したくて入院したのではありません。
人生も終盤に近づいて
本当は家にいたかったのに
病気と言う不幸でしかたなく
無念のうちに入院してきたのです。
だからこそ、入院したからこそ
「こんなに良い事が、こんなに楽しい事が、
自分も悪い人生ではないな」
と思って欲しいのです。
そんな願いを込めて
医療、看護、介護以外にもみんなで知恵を絞り
色々な試みに取り組んでいるのです。
それに子供たちも。
患者さんは子供たちを見るとただ嬉しいだけでなく
「私が守ってあげよう」
と、自分が病気である事も忘れて前向きに
受け身から能動的に変わります。
それは何よりもの治療、薬です。
さあ、みんなで楽しく、がんばるぞ~!!
第354話
《デイブリッジ 2連覇をかけて》
2013年7月22日
今月はイベントが多いって書いたけど
その一つ、新十津川町「ふるさと祭り」の
「泥ブリッジ選手権大会!!」
今年は7月28日(日曜日)です。
そうです、昨年は当院医事課の華が
初挑戦初優勝
ホント応援団もびっくり
第一報を聞いた病棟も大騒ぎでした。
だって、優勝賞金10万円だよ~!!
さあ、今度は2連覇に向かって
参加予定者男女5名、今、大応援団を編成中。
ルールは簡単
大人子供、男女混合のトーナメント形式で
ドロンコの池の上に延びた板の上を滑り
より先っちょまで行けた人が勝ち。
勢いが強いと頭からそのまま泥池に落ち
加減が過ぎると負ける
つまり板上を滑っていく勢いとバランスが大切。
だから男女間も体力差も関係ありません
作戦会議に秘密特訓
前夜祭(27日)は花火を観ながらもうビールで前祝い
何たってみんな気合が入ってるんだからね。
天気占いによると当日は晴れ
ついでに勝ち負けを予想してもらったら
北斗星、優勝って出たらしいけど
これ、いつもいいかげんだからなあ……
だってこれまでだって(第89話、225話)
なんて言ってたら
ちょっぴりお目玉
占った人? ではなく出場予定者に。
なんかホントに優勝する気みたい
……いえいえそんな先輩
はい、今日もスミマセンでした。
第353話
《マタギ って? マムシに手を!?》
2013年7月18日
タイトルを見ると ??だろうね。
これ、こわいような可笑しいような
最近聞いた話です。
和紙と七夕で有名な埼玉県の
小川町という所から東秩父の
山間に少し入ったあたりらしいんだけど
アジサイ通りという看板を見つけて
坂をあがっていったらしいんです。
そしたら日焼けした笑顔のおじさんがいて
「茶でも飲んでいけよ」と。
その人が今回の話題・マタギ、つまり猟師さんです。
で、一面のアジサイの花を観賞しながら
お茶をごちそうになり、話はシカやイノシシ
ハチミツ、ハチの子?まで(食べたんだって!!)
それにこんな話も。
昨秋、大きなイノシシが罠にかかっていて
「よし、しめた」
と近づいたらマムシがいて、それも2匹いて
その1匹に指先をかまれたんだそうです。
でもおじさんあわてずあせらず
まず毒が入った指先から血をペッペと吸出し
「それよりイノシシが」とトラックに放り込み
「マムシは生きたままじゃないと値打ちがない」
と、2匹を両手でつまんで一升ビンに入れ
「焼酎づけにでもするっぺ」
と酒屋に立ち寄ったとか。そしたら
「昨日近所の人がマムシにかまれて救急車で運ばれた」
との話。おじさん、それでもあわてず気にせず
「そういえば、さっきマムシにかまれたな」
って。当然
警報音とともに赤色ランプを点滅させながら救急車が。
これ私的には言葉にならず ウ~ン~ だよね。
世の中には豪傑というか面白い人がいるって
祖父も手を叩いて喜んだ、そんなお話でした。
第352話
《オホーツクは遠い?……》
2013年7月16日
オホーツクといえば流氷
だけど家では高倉健
なぜかっというと
高倉健といえば映画・網走番外地
網走番外地いえばハマナスの花
そしてオホーツク!!……?
これわかります?
ついていけるかなあ?
だから父の連想ゲームというか(第52話)
必ず家ではこうなってくるんです。
本州なんかからの人は
北海道人は北海道全部を知っているかのように
色々聞いてくるけど
行った事のない場所なんて一杯あります。
何と言っても北海道は九州より広く
だから地図上でちょっと移動って言っても
他県に行くくらい遠いんです。
昨日は海の日だったけど
新十津川町は北海道の中部だから海がなく
海水浴にいくなら日本海
ちょっと足を伸ばしてオホーツクに行くしか……
と言っても300キロ位あるんだけどね。
でも高速が途中まであるし信号も少ないから
日帰りコースででも行けない事もないんだよ。
現に昨日行った人がいて
一日行程の走破は強行軍だけど
逆に充実していて楽しかったそうです。
確かに旭川盆地の山々を越えると
同じ北海道でも新十津川町とも景色が違い
また独特の趣があります。
遠軽町から2時間で滝川インターまで帰ってきた
っていうから、3時間もあれば着く計算に。
でも、それスピード違反じゃないかなあ?
第351話
《北海道の天候は?》
2013年7月12日
ご存知のように
北海道は梅雨がなく
6月7月はカラッとした晴天が続き
一番天候が安定しているのだけど
今年は何か少し湿気が多いような
そんな話が患者さんの会話の中からも
良く聞こえてきます。
確かに、わたし個人的にも
そう思うし
温度計を見ると30度
「暑いよね」
って、そんな近頃です。
ただ昨夜テレビを観てたら
本州の方は5日連続35度超えとか
38度とか39度とか
エッ~!
それ、わたしなんか倒れちゃうんじゃ?
なんて思うものね。
そういえば、剣道の交流試合で
小学生が8月に母村・十津川村を訪ねたら
全員、具合悪くなっちゃって
それ以降は中間地点の水戸市で
定期戦が実施されてるって話まであるからな。
そんな事言ってたら
「何言ってるの
新十津川町の零下20度なんて
本州の人が聞いたら住めないって思うよ」
っていつもの騒ぎに。
確かに、言われてみればそうか……
でも私たち全然平気だから
住めば都
39度の所もそうなのかもね。
第350話
《ピンネシリ登山マラソン その②》
2013年7月10日
前回、私の次回参戦を宣誓させられたって
書いたけど、少し事情に変化がというか
それに期待を……なんてね。
というのは想像以上に過酷なこと。
空知中央病院からは
市民コース(4.5キロ)参加だったけど
他にも15キロ、30キロ、42キロコースがあって
中でもこの過酷の象徴が
ピンネシリ山への登頂(標高1000m地点まで)
そして折り返しです。
あの暑さの中のマラソンだから
色々なハプニングは当たり前
特に登頂となるとその高低差もあって大変
だから当院から救護班として参加した
先輩方看護師も大忙しだったって。
でも
「こんなに動いてくれる人たちも初めて」
って感激されたらしく
その話を別の所から両親も聞いたらしく
鼻高々、うれしかったって。
先輩方、ありがとうございました。
だからというわけではないんだけど
私も自信のない走る方ではなくて
「救護班の方がいいんじゃないかな」
なんてね…ちょっと要望を
でも、ダメでした。
救護班に救護がいりそうだからって。
そうか、そうかもな
周りの皆も納得顔でした。
第349話
《ピンネシリ登頂マラソンだよ~!!》
2013年7月8日
昨日7日は七夕
私は仕事の後、久しぶりに浴衣なんて着て
祖父に例によっておだてられ(第47話)
気分良く晩酌のおしゃくをしたんだけど
日中は少し湿気があって暑くて暑くて。
でもそんな暑い炎天下を走った人達が。
そう、それが今日の話題
ピンネシリ登頂マラソン
空知中央病院からも12人の挑戦者が
ただ登頂ではなく4.5キロの町民コース
応援団も繰り出して
派手に騒がしくパーフォーマンス
それが大うけだったらしく
町長さんがわざわざお礼に来てくれたって。
逆に皆が感激!!
結果?
「それは聞かないで」って云われたから
詳しくは知らないんだけど
男性陣が結構がんばったって。
そんな話を聞きながら
そうか、「が出場していれば」
なんてまた余計な事を言ったら
「そういえば以前
ピンネシリマラソンに挑戦するって
言ってなかったっけ?」
って、さっそく横から強烈なパンチが。
わたし一瞬
「あれっ? そうだったっけ?」
なんて思い出しながら
目まいでクラクラしたんだけど
調べたらありましたありました
第36話
おかげさまで、来年は第一候補として
宣誓されられました。
ホント、口は災いの元って……
第348話
《花咲かじいさん
あのサクラの子供はどうなったの? って》
2013年7月6日
「いまごろ桜!?」
って言われるだろうけど、はい“さくら”です。
最近わたしの日記を見つけてくれた人には
この意味がわからないかも……
なんて思ってたら
「何言ってるのよ、前からの人だって
忘れかかってるんだから。だから」
って、友達が。
そうか、そうだよ……
本当は今年のサクラの話題の時に
書こうかどうしようかって迷ったんだけど
わたし的にはどうしてもつらかったし
どう書いて良いかも迷いがあって
結局避けてしまいました。
でも、これいけないよね
あのサクラ(第17、18話)の為にも。
既報の通り、サクラの苗は
当初十津川農業高校に預かってもらい
その後一本ずつプランターに植え
一部は東京に
そして一部は地元の人が
そして残りは私たちが病院の裏庭で育てました。
ただ正確に言うと
冬の間は各自が家の中でした。
北国生まれとは言え
まだ幼い間はこの地の豪雪に
折れて枯れてしまう場合が多いからです。
右の写真が子供達の最近の姿です。
前にも書いたけど種類は不明なこのサクラ
親に似て、枝が横へ横へと伸びたがります。
その分、大人になった時
どんな素晴らしい花を咲かせてくれるかと
みんな“花咲かじいさん”
いえ、“花咲か乙女 ?”の気分になっています。
第347話
《また観光バスの季節だよ~!!》
2013年7月4日
昨日、新十津川駅前に
観光バスが停まってて
列車から多くの人が。
そしてそれが今日も続いています。
歓送迎の子供たちも大張きり。
夏だ、夏だ~
駅もにぎやかになるよ~!!
だよネ。
これ、それにもしかしてもしかして
あの悲願の「100人が駅に」が
達成できちゃうかもなんて
ホント、うれしくなっちゃって
自然と笑みがこぼれちゃうもの。
あとポニーが増えて
花畑が更に艶やかに豪華になれば
最高にステキだろうね。
そうすると患者さんだって
もっと散歩が増えるだろうし
駅近隣の人達
石狩川を越えた滝川市や砂川市の人達
いえ、札幌や北海道全域
更に更に全国の人達が
「新十津川って良い所なんだってよ」
って集まってきてくれるんじゃないかなあ。
そう、旅の人達が列車を降りた時
駅舎を訪ねてきた時
その雰囲気に感動できるような
そんな環境・空間を
皆で力を合わせてつくっていくからね。
期待して新十津川駅に来てよ~!!
第346話
≪これからは新・新十津川物語・・・・・・??≫
2013年7月2日
川村たかし氏作・新十津川物語は
明治22年の十津川村大水害で
村の人口の3分の1にあたる2489名が
この北海道に移住し
苦難を経て開拓していく姿を書いた
NHKドラマにもなった感動物語で
新十津川町にもその記念館があります。
で、それが何で新・新十津川物語かというと
第99話から102話にかけて書いたように
その移住は
ただ悲惨な災害にあって
逃げるように故郷を離れたのではなく
心の底にというかそのどこかに
坂本竜馬の武士による北海道開拓の夢
そのことがあったからではないか
あったはずと思えるからです。
この事はこれまで何度も書いたように
私の心の中ではいまや確信のようになっています。
坂本竜馬を慕い影のようにして竜馬を護衛していた
居合いの達人、21歳の中井庄五郎
彼は竜馬のカタキをと敵陣に乗り込み
非業の死をとげますが
もし彼が生きてたとすれば
まっさきに
いえ、あの十津川郷士の旗を先頭に掲げ
青雲の志を持って北海道の荒野に向かったはずです。
私はこの新十津川町
そのここそこに
庄五郎の影をみるような
そんな幻覚におそわれる時があります。
それは農家の人であったり
勿論、父であったり祖父であったり
いえ母であったり
そして病院スタッフの人たち
つまり、実直にただ黙々と一所懸命
自分の信じる道に向かって働く人たちです。
私はそんな時
この新十津川町に生まれ育って
本当に良かったと思います。