第130話
《札沼線の秘境駅はどこ?》
1月30日
言葉の定義によって違ってはくるだろうけど
一般に言う秘境駅なら
やっぱり豊ヶ岡駅だよね。
学園都市線(札沼線)の駅はすべて平地に
そして周囲が田んぼだったりするんだけど
豊ヶ岡駅だけは深い?山の中です。
実際には小高い台地の谷間で
坂を上っていくと畑や人家が見えるのだけど
新十津川駅方向への車窓は
左右とも斜面ばかり
札幌駅方向へも深い森と
全くと言っていいほど世間から隔絶されています。
そして駅への道も
車は無理かと思える細く急な悪路
さらに駅舎となると古くて壊れそうな小屋。
そうなんです、小屋としか表現できません。
私、最初駅を見つけるのが大変だったし
看板を見つけたあとも
「ほんとうにこの先に?」
なんて疑いながら坂をおりていったんだけど
「エッ!?」
って思わず絶句したもの。
でもこの雰囲気が良いといえば良いような……
春の淡いもえぎ、夏の深い翠緑、秋の燃える紅葉
そして冬は凛とした雪景色と
ホームに立ってじっとたたずんでいると
重い気分も開放されてくるような
何か心の芯からいやされるような
そんなふしぎな場所です。
遠く旅のひとたち
そして都会の喧騒や人に疲れたひとたち
時間があれば
ちょっと降りてみるのもいいわよ。
ただ次の列車時間合わせと
防寒対策が必須かも……
第129話
《雪だるま祭り 大ヒートアップ中!!》
1月27日
北海道は旧正月のお祝いで
アジア圏からの観光客でにぎわってるとか。
ここ空知中央病院でも“雪だるま祭り”
旧正月お年玉でもないけど
患者さんスタッフはもちろん
病院訪問者の人たちも含めての人気投票をし
1位から3位までのチームに金一封が出る事に。
だからさあさあ大変大騒ぎだヨ~
「そんなの最初に言ってくれれば良かったのに」
ってあわてて手直しするチーム
「それなら真打の私が」
と、雪を削ってモアイ像まで出現。
ムムム、これはなかなかのもの
強敵現れるです。
雪だるま祭りの人気投票は
来週火曜日が締め切り。
各陣営大ヒーットアップして
そのせいなのか?
いえ先日の一時暖かい日のせいで
“お茶の水博士”の耳が解けてきて
アレレレレッ!
いつのまにかクマさん?に変身。
私的には気に入ってたのにな。
今、空知中央病院「花飾り委員会」の
ブログにその全作品がアップされてるから
ぜひそれも見てネ!
あなたならどれに投票する?
絶対に迷うと思うよ。
プレス空知さんも
取材に来てくれたんだよ~
(たぶん23日版に記事)
夜のキャドルもステキでしょ?
何か“雪ふる夜の言い伝え”(第114話)を……
「それもしかして、アイヌ伝説かもね。
彼しできたら絶対一緒に来る!」
って東京の従妹も感激してたもの。
第128話
《新十津川町のシンボルは何かって……?》
1月25日
東京の新シンボルは東京スカイツリー
新十津川町のそれはというと
ほとんどの人はピンネシリ山を。
朝日にまぶしく輝き、夕日も空いっぱいに暁く
冬を知らせる新雪もそこから始まります。
だけど私的にずっと気になってるのが夫婦山。
湧き水の霊水もそうだけど
開拓当時を想うから。
十津川村から移住してきたのが10月
まだ雪は降っていなかっただろうけど
冷たい風に厳しい冬を感じたはずです。
大水害に家財道具も失い着の身着のままだし
新しい土地に不安ばかりだったのでは。
そんな先祖たちが入植地予定地に見たのが
そう、夫婦山です。
富士山に似た柔らかい曲線のおわんが
寄り添うように二つ並んでいます。
夫婦山は石狩平野側からはどこからでも見えるし
最初の冬を過した滝川の屯田兵舎からは正面に。
私が思うに誰ともなく
「仲の良い夫婦みたいだ」
って言ったのではと。そして
「力を合わせ一所懸命やっていけば何とかなる」
そんな希望というか勇気がわいたのでは。
高い方の山でも標高わずか263.9メートル
東京スカイツリーどころか東京タワーにも
はるか及ばないけど
故郷(ふるさと)という言葉
私的には夫婦山にそれを強く感じるのだけど
みんなどうなんだろう?
これ、新十津川町を離れて暮らしてみないと
本当にはわからないのかなあ……
第127話
《旅のひとたち ごめんなさい》
1月23日
私の誤報でご迷惑を。
駅ノートにタクシー料金が1600円だったと。
私は冬料金1490円と書いてあったのに……
それに以前にも
「滝川駅からせいぜい50分」と。
歩いて列車に乗り遅れた人
そのせいじゃないかと思うし……
これら自分で確認してないからこういうことに。
タクシーの場合は普段乗らないから
人に聞いただけ。
滝川駅まで歩くのは
実際に何度か挑戦しているのだけど
のんびりとではなかったと思うし
当初は距離4キロって書いたのだけど
他の情報がどれも3キロって書いてあったから
私も変えてしまって……
確かに直線なら3キロだけど実際には4キロです。
それに左周りだと“とっぷ川”“石狩川”と
二つの大きな川を超えるからそれも
困惑されているみたいだし。
本当にごめんなさい。
駅のサイトはブログではないから
こちらからの一方通行になってしまうので
何かわからないかと
新十津川駅や札沼線(学園都市線)に
係るブログやサイトを見るようにしています。
そんな中でうれしいことも。
“駅花飾り”や病院スタッフのこと
色々な人が良く書いてくれていました。
それに“駅ノート”やこの“日記”の紹介まで。
皆とても元気というか勇気がわいてきました。
ありがとうございます。
もっともっとがんばって情報発信していきます。
第126話
《またまたお祭り 新十津川雪祭りだよ!!》
1月20日
空知中央病院では“雪だるま祭り”
2月6日から真打“札幌雪祭り”だけど
札幌にさきがけ来週1月29日土曜日は
第21回しんとつかわ雪祭り!!
札幌と同じく自衛隊(滝川駐屯地)の
人たちがもう準備万端。
例年雪集めが大変なんだけど
今年は大雪で少しは楽だったかも
なんて言ったら大失礼に。
ほんと、みんなのために苦労さまです!!
さて、札幌の雪祭りと
新十津川町の雪祭りはどこが違うか。
「規模が小さい?」
それはそうだけど
「山椒(サンショ)は小粒でも」
って言うでしょ?
まさにそれ。
ここならではの事がありますからね。
一つは食べ物。
B級グルメではあるけど“冬鍋大会”
独自の味つけで愛情一杯
中々のものなんだからね。
それに“国際中華鍋押相撲選手権大会”
??名前からして楽しそうでしょ。
雑貨衣類のフリーマーケットや
“ジャンボ滑り台”もあるんだよ!!
会場は“くじら館”の道路向かい側
“改善センター前広場”
時間は午前10時~午後2時まで。
12時35分新十津川駅着の
札沼線(学園都市線)列車を利用する旅の人なら
ちょうど良いタイミングよ。
みんな集まってね!!
ただし今朝はマイナス23度だって
……寒~い……
第125 話
《”雪だるま祭り” 準備中だよ~》
1月18 日
毎日が一面の真っ白い世界
「何か変化つけられないかな?」
「楽しいことは?」
って、空知中央病院では
“雪だるま祭り”をすることにしました。
と言っても
「一体どうやれば?」
って、いつものようにけんけんがくがく。
結果、屋内あちこちに風船雪だるま
そして屋外には本物で、 ウンウンと。
屋外もチューリップ植えの時(第89話)と違って
「どうせ毎日雪ふりだから
お天気うらないはしなくてもいいんじゃ」
(それに、したって当たらないし……?
これ叱られそう)
と、16日の月曜日から
20日金曜日までの間に
病院エントランスに左右10体ずつ
そして高さ2m余りのものを裏庭に2体
各セクションが競争で造ることに。
現在、寒い中を震えながら制作中だけど
途中経過(18日現在)をここでお披露目。
というのは
その雪だるまが誰かに似ている気がするので
皆さんはどうかと。
一体は当病院の00先生
日頃から自らを
“お茶の水博士”と言っているのだけど
「ちょっと意味がわからない?」
だよネ。
“お茶の水博士”って“鉄腕アトム”?の
生みの親なんだそうです。
マンガ原作者で医学博士・手塚治虫先生の事
ではないですよ、物語の中での生みの親。
私も調べてみました、なるほど。
他にも誰かに似ているのが。
確かプロレスの楽しいご夫婦に……
あれ、これも叱られる
いえ、ぶんなぐられるかも。
でもかわいいでしょ?
第124話
《雪といえばスキーだったけど》
1月16日
雪、ウィインタースポーツといえば
スキー、スノーボー、ジャンプ。
私の時代はもう小学入学前に
スキーを滑れるようになっておかなくては
ならない感じでした。
でないと体育の授業で困るからです。
でも今は学校でやっていないとの事。
スキー場にしてもここ空知地方には
各市町村にあったのですが閉鎖された所も多く
近場が少なくなっています。
そんな中にあって新十津川町の
“かもい岳スキー場”はまだまだ健在。
ここはゲレンデのスロープがゆるく
またリフトの左右にかなり広く
空間的にも開放的で
子供達、初心者にはうってつけ
家族連れも多いのが特徴です。
それに町の中心からも車で15分ほど
良いのか悪いのか
日曜日でもすいてるからネ!!
そしてちょっと上級者向きには
歌志内市の“かもい岳国際スキー場”が。
ここはコースも多く夜間照明もあって
新十津川町から良く見えます。
以前はこのゲレンデから石狩平野の
夜景を観るのが好きで良く行ったのだけど
最近は中々チャンスがありません。
それに石狩側は閉める時間が早いのか
病院で夕食をとった後にはもう
ライトが消えていて。
(歌志内市側は21時までナイターで可能)
赤平市の“大文字焼き” を観てる感じで
(本場京都のは観たことがないから)
それも楽しみだっただけに残念。
追加説明 21日の土曜日は遅くまでナイターの灯りが
第123話
《モンゴルと白鵬とジンギスカン》
1月14日
モンゴルの世界的大英雄
チンギスカン(チンギスハンともハーンとも)
「チンギスカンは源義経(よしつね)」
なんていう説を唱える人もいたりして
北海道には色々義経伝説が残っています。
で、「今日はそれを」とも思ったけど
その伝説から始まったと云う
食べる方のジンギスカンに。
おとなり滝川市の“松尾ジンギスカン”が
特製たれつけの元祖として有名で
新千歳空港だけでなく
ミシェランの星数がきらめく世界の都市
東京銀座や赤坂にも出店しています。
かといってそれほど高額でもなく
滝川市本店の食べ放題・飲み放題コースなら
一人3000円でリーズナブルです。
ジンギスカンはモンゴルに由来することもあって
横綱白鵬関が滝川市の親善大使にもなっています。
この初場所優勝だと22度目
祖父が大ファンでご機嫌で毎日杯をあげています。
いつもの地元日本酒・金滴(51話)だけど
それが今日は最高級酒の大吟醸を。
だから私もちょっとだけお付き合い。
ただ途中から父や母まで参加してあとは大騒ぎ
虎の子の2本目もあいちゃった。
さてさて話は戻ってこのジンギスカン肉
新十津川町では大畠精肉店で売っています。
松尾に負けない肉質と秘伝の味付けで
バーベキューにしても最高。
家族や友人とわいわいがやがや
ハシでつっつきあってね。
厳冬期の寒さだってふっとばせ!!
第122話
《この冬は大雪 零下20度の世界だよ!》
1月12日
昨年暮れから大雪が続いています。
それに寒さも昨年末には零下20度
今日だって15度を越してるみたい。
完全に冷凍庫状態。
右の新十津川駅写真
駅舎も凍りついていて
いかにも寒そうでしょう。
交通整理をしていたおまわりさんが
「こんなの何年ぶりかな」
って。
早朝、暗いうちから除雪車も走り回るのだけど
次から次にだから追いつかず大変です。
車庫から車が出ないし
いつもより早く準備してまずは雪かきから。
それ以上に歩く人なんか四苦八苦。
歩道には車道からの雪もあってバスの高さまで。
だから車道を歩くしかなく
それも滑らないよう足元を確かめながらだし
かといっって周りに注意してないと
雪降る中を静かに車が。
一応、幹線道路の大通りは
歩道に歩くスペースが確保されてるけど
右写真のとおり
人一人がやっと歩けるほど位だから
雪の回廊というか迷路みたい……
ただ昨日から空知中央病院周辺も
町のブルドーザーが入って
道路の拡幅をしていたから
今朝は対向車とのすれ違いや
人の追い越しもずいぶん楽でした。
でも旅のひとたち
前後車にはじゅうぶん気をつけてね。
第121話
《於札内駅 宝くじ一等 当たるかな?》
1月10日
学園都市線(札沼線)の駅は
どこも小さくて古く
「駅は一体どこにあるの?」
「これが駅!?」
って旅人を驚かしてくれるものばかりです。
そんな中でも私が
「きわだってる!」
と思うのが於札内(おさつない)駅。
公道から更に車1台分の未舗装細道を
200メートルほど入っていくのだけど
「何でわざわざこんな所に?」
って思うもの。
だって駅から左奥への細道を選ぶと
その先には人家が一軒のみ。
そこも冬場は無人だし
右奥への細道を選んだらあぜ道のような農道で
周りは全て田たんぼばかり。
結局ユーターンしてくるしかないんだから。
でもこの駅、何か風情があって
わたし的には気に入ってるの。
それに駅名が於札内。
お札が“無い”なら困るけど
“内”だから入ってくるってことでしょ?
以前、このホームで思い浮かんだ数字で
ナンバーズ宝くじの“ロト6”買ったら
1万円当選でした。
「こんどは一等!」
なんて欲をだしたらだめだったけど
こんなこと考えながらホームに立ってるだけで
楽しい気分になれたから
それはそれで最高でした。
第120話
《成人の日 もう大人かなあ……》
1月7日
1月9日は“成人の日”
その前日の日曜日含め
全国的に成人式が行われますが
所によっては正月“幕の内”期間だったり
“ゴールデンウィーク”だったり
8月“お盆”だったりするそうですね。
弱冠二十歳(じゃっかんはたち)
なんていう古語があるから
この成人式の風習は古くからあるのかと思ってたら
1946年、第二次世界大戦が終わった翌年の11月
埼玉県蕨市で行われた
若者を励ます催しがその最初とか。
だから “成人の日”が 1月であることに
特別の意味はなかったみたい。
でもふと思ったことが。
いえ、成人式のことではなく弱冠っていう言葉。
“冠(かんむり)”をかむるから
「一人前になった」
っていう意味なんだろうけど
“弱”だからまだ心もとないっていう事なのかな?
確かに私も
「もう大人なんだから」
なんて両親に反発した記憶があるけど
「大人っていう事は、権利も主張できるけど
責任も発生することなんだから」
って母に諭された思い出が。
ほんと、二十歳を過ぎて
歳を重ねるごとにその重い意味を
今しみじみとかみしめている私です。
でも、楽しいこともいっぱいだからネ!
第119話
《予想通り?? ここはやっぱり消防車》
1月6日
第110話が“おまわりさん”だったから
「第119話は消防車か救急車でしょう?」
って友達にはその時すでに予想されました。
大当たり~!! です。
「だけど、正月早々そんな話題もどうかと思うよ」
なんて一言つけ加えられちゃったけどね。
確かに、週3話のペースでいくと
正月明け2話目が119回に。
「そうか年明けの2話目なんだ……どうしよう
もっとおめでたい話題の方が……」
って、さすが楽天家の私でも考えたんだけど
でも私の場合すぐ気が変わって
何事も事始めはやっぱりお正月からが良いんだし
例えば
「健康のために運動を始めよう」
とかいった心身健康に関わることなんか特に。
「うん、そうだそうだ。
その決起をうながすためにも……」
なんて都合良く解釈しちゃうから。
救急車の純白は汚れのない健康の色
そしてその中心に十字の赤。
消防車の色彩にしても油断への警報色で
全身が真っ赤。
火の元にもご注意!
第118話
《“たつ”ってどんな生き物?》
1月3日
あけましておめでとうございます。
悲しいできごとは全てリセット。
テレビで観てると
初詣、すごい人出ですよね。
「神様、あんなに大勢にお願いされて大変」
なんて思ったりしたけど
でも神様なんだもの、だいじょうぶ。
私は例年家族で新十津川神社に
そしてこっそり出雲大社にもお参りを。
「良い年でありますよう」
っていつもと同じ??お願いでした。
今年は “辰年”
「気分も昇竜のように天高く昇っていけたら」
とは思ってるんだけど
「辰と竜って同じものなの?」
っていう疑問に。
で、こんなときはすぐネットを。
ほんと、ネットは便利です。
さてさて読んでみると、なるほどなるほど……
色々書いてありますね。
でもここでは説明は省略。
なぜって、わたし的には
「辰も竜も同じでいいや」
「よ~し、今年もまだまだ昇っていこう」