第222話
《汽笛いっせい新橋を……っても、何の事?》
2012年8月31日
この歌、時に祖父が歌う事があるのだけど
「明日香も小学校で習っただろうに?」
って。
ただそう決めつけて言われても習ってないし
そもそも他では聞いたことないし
友達もみんな……
日本で鉄道が開設されたのが明治5年(1872年)
東京新橋と横浜(今の桜木町駅)の区間なんだそうで
その運行状況を歌ったのがこの歌
明治33年(1900年)の事だそうです。
余りにも古い歌なのでちょっとついていけないな
なんて思ってたら、私の顔色を察して
「駅を主題にしたことを書いてるんだろ?」
と珍しくおしかりを。
確かにちょっと勉強不足
これは基本中の基本のような歌でした。
近代化、スピード化を急ぐ
無機質的現代機械文明に反比例するように
手作り、ゆったりした物
人間の体温を、ぬくもりを感じる物を愛好する
そんな人たちが増えています。
1日3便しかなく
またノロノロ各駅停車で
札幌から2時間半余りもかかる札沼線(学園都市線)
に乗って旅してくる人たち
小さくて古くて
世間から見放されたようなこの新十津川駅を
訪れてくれる人たちも同じです。
これ、全国的にもそんな流れあって
車社会のじゃま者とされた路面電車が見直され
一時は廃止された自治体で
新たに軌道を敷きなおしてまで復活してるし
首都、東京にも荒川線が活躍中だって。
それを聞いた病院の患者さんも勇気、元気に。
第221話
《新十津川町と感動的な夕焼け》
2012年8月29日
駅ノートに夕日の話がありました。
「駅に遅く着いたけど夕日が」と。
その通りで、新十津川町の夕焼けは感動的です。
本当に西の空いっぱいに真っ赤
そんな日は部屋の灯りを消し
窓をいっぱいに開けて
あたりが暗くなるまでみつめています。
ただ、こんな日は毎日というわけではなく
「じゃあいつなら?」
「どんな日なら観られる?」
って聞かれてもそれは予想がつかず
仕事帰り、西の空が真っ赤に染まっているのを見て
「しまった。カメラ持ってなかった」
「今度こそ」
なんて悔しがるのがほとんどです。
それに撮影場所まで選んで
「よし準備万端」
そんな時に限ってそれほどでもなかったり
なかなか良い写真が撮れません。
で、みんなにも夕焼け写真をお願いしてるところです。
でもこの話
「それじゃあ情報にならない、役にたたない」
って旅の人には叱られそうだし、また失礼だから
つたない私の記憶を頼りながら
また苦手な数学というか統計学的に思い出してみると
これから11 月初めにかけて
ステキな夕焼けが多かったような気がします。
ベストスポットかどうか別として
わたし的には滝川市に向かう最初の橋
新十津川大橋の上からの眺めが大好きです。
空一面の夕焼けが
ゆるやかに流れるとっぷ川の川面も赤く染め
旧札沼線の鉄橋が
幻想的にそれに浮かんで見えるからです。
時のたつのを忘れるというより、ホント
自分も含めすべての事を忘れてしまうから……
第220話
《花盛りにはなったけど……》
2012年8月27日
すみません、また誤報というか
ミスをしてしまって。
前回(219話)、子供たちの歓迎踊りは土曜日だけど
お迎えお見送りは毎日だよ
なんて書いたのに
その翌日、つまり昨日の日曜日
私が窓からのぞいたら
「あれっ、子供たちがいない?」
これずる休みではなくて
この日、預かり児童がほんとうにゼロだったため。
だから窓から手を振る子もいなくて……
保育所は病院と同じく年中無休
24時間運営なんだけど、保護者のシフトで
年に何日かこういった日が出るんです。
今後こんな事がないよう
駅ホームページ上に“お迎え情報”みたいな形で
「できない日を事前に掲載した方が良い」
って、みんなで相談しているところです。
期待して駅を訪ねてきてくれた旅の人たち
ほんとうにすみませんでした。
誤報の修正ついでにもう一点
第44話でスーパーSAIGUSAの事を書いたけど
店の開店時間は既報通り午前9時
ただ評判の260円弁当は10時過ぎではなく
ほぼ同時に店頭に並ぶから
朝の一番列車に間にあうの。
新十津川駅は無人駅
当然、しゃれた名物駅弁なんてないけど
その代わりにこのお弁当が良いかもよ。
カタコトとのんびり走るローカル線だからこそ
窓の開く“キバ40系”の列車だからこそ
移り変わる北海道の景色を堪能(たんのう)しながら
お弁当に舌鼓(したづつみ)をうつのも
一興(いっきょう)かと。
第219話
《子供たちの歓迎踊り
土曜日にはやってるからね》
2012年8月25日
夏休みが終わって
再び保育所から幼稚園へ通う子供が多くなり
残った子供たちは4歳以下
だから列車のお迎えお見送りはできても
人数がそろわないと
“歓迎踊り”まではなかなかできません。
駅ノートには笑顔の子供たちに会いたくて
「6月以来もう4回も来た」
という書き込みの人もあるように
せっかく期待してきていただいたのに
「あれっ? やっていない。子供たちがいない」
なんてことがあっては遠路旅の人に申し訳なく
かといって保護者のシフトに合わせて
子供の出席人数が決まってしまうし
「何か良いアイデアないの?」
って先生たちもいつものケンケンガクガク。
で、ありましたありました
というより、話は簡単で
「お休みでも出てくればいいじゃん」
つまり、雨の日は無理としても
毎週土曜日朝の列車第一便は
必ず歓迎踊りでお迎えをと。
こう決まると先生たち
「もっと盛り上げるべきよ」
「太鼓もたたいた方が」
なんて熱がはいってきて
子供たちもそれを見ながら
「ガンバルゾ!!」
って、あれあれ更に加熱。
はてこれから先、何が出てくるのでしょう?
どう進化していくのでしょうか?
ほんと、スタッフも患者さんたちもワクワク
それで、旅の人たちにもお願いが。
時間があればぜひ足を止め
ホームの上など近くで見てあげてください。
子供たち、ももっともっと元気が出てきます。
第218話
《テーマは“リゾート気分”なんだけど》
2012年8月23日
8月の“院内絵飾り”のテーマは
「リゾート気分」なんだけど
お盆明けから病棟工事が始まってさあ大変
さまたげになる廊下の絵は全部
はずしておかないといけないし
それに急に連日夏日(30度超え)になるんだもんネ。
暑いし、壁を壊す音なんかもうるさくて
患者さんだけでなくスタッフも少々疲れ気味。
でもこの工事
院内の廊下幅を2.7mに拡げ、車椅子どうしが
楽にすれ違いができるようにするためのもの。
だから「ちょっとガマンを」
と患者さんにはお願いしています。
ただ「リゾート気分」なんて言うのは
吹っ飛んじゃったけどね。そもそも
「病院でリゾート気分をなんて不謹慎(ふきんしん)」
って言われそうだけど
誰だって、例え病気であっても
いえ病気だからこそ
それを一時でも忘れられるように
「夏はやっぱり“リゾートで”」
と、快適・爽快な気分でいてもらいたいでしょ?
以前も書いたけど(第116話)
この病院の建物が病院ぽくなくて
「リゾートホテルみたい」
なんて訪ねて来る人が言うものだから
「いっそリゾートホテルの気分で」
って、スタッフみんなで
少ない(無いではなく少ないだからネ)知恵を絞り
色々なこころみに挑戦しているわけ。
それで思ったほどの効果がなかったり失敗したら
また違った方向で試してみればいいんだから
「まず実行!!」
ってね。
子供たちの新十津川駅での“歓迎踊り”だって
元々患者さんへの披露が出発点なんだよ~
第217話
《ポニー牧場大盛況③ 9月2日まで延長だよ~》
2012年8月21日
ポニーがこんなに大人気になるなんて
予想をはるか超えた大盛況。
ホント、当初は新十津川町周辺の人たちにとって
「ポニーなんて珍しくないだろうな」
って思ってたらトンデモ
次から次へと人が来て。
前回も書いたけど家族連れだけでなく
年配の方がご夫婦で車だったり自転車だったり
毎日食べ物を持ってくる方も。
で、聞こえてくるその会話は
何かお孫さんにでも話しかけるような
そして
「おまえたちも19日までなんだな……」
って寂しそうに
帰省した家族との別れを惜しむかのごとく
箱いっぱいのトウモロコシや果物を。
子供たちもすっかり仲良し
ポニーだって居心地がよさそうだし
そんなこんなで、皆で話し合った結果
9月の2日(日)までポニー牧場を延長しようと。
北海道は終わったけど本州以南は
まだ8月一杯夏休みだものね。
それともう一つ。
列車に乗る子供たちがほんと多くなりました。
お父さんが車で追いかけて月形駅までとか
逆に途中駅から新十津川駅までだったりとか。
それに花畑だけの時は
「きれいだね」
と眺めながら通り過ぎていた人たちも
車を止めポニーの所へ
そしてじっくり花畑を鑑賞して
駅舎の中を見てホームへ
そんなコースまで自然と出来上がって
思わぬ相乗効果、新十津川駅も見直され大喜び。
これからはコスモスが満開
ホームのキバナコスモスとのコントラストもステキ
みんなみんな秋も新十津川駅だからね~!!
第216話
《北海道の夏休み もう終わりに……》
2012年8月19日
北海道の夏はかけ足
先日まで新十津川駅横の林で鳴いていた
ツクツクボウシの声も今は聞こえてきません。
子供のころ、この夏の終わりが
とても嫌というか寂しく感じたのを覚えています。
別に詩的な意味ではなく
ただ、また学校が始まるというか
夏休みの宿題がほとんど残っていたからです。
工作は1日で作らないといけないし
日記なんてどうしたらいいのか
今だったらネットで天気くらいは調べられるけど
過去の新聞を捜したり
友達に電話したり
ホント、ア~あ でした。
これは私だけでなく家系的みたいで
母ですら、ア~あ だったって。
ただ父は少し違った点があって
この季節にだけ歌う歌があります。
いつものように農作業中だったり
入浴中だったり車の中だったりで
ちょっと迷惑な時もあるんだけど
その歌詞を聞きながら父の表情を見ると
「あれっ?」っていうくらい嬉しそうで
だから文句は言いません。
それはこんなフレーズです。
「姉さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み」
吉田拓郎さん作詞作曲・歌の「夏休み」
1番から5番まで、詩も曲もステキで
私もついお風呂で歌っちゃいます。
「絵日記つけてた 夏休み
花火を買ってた 夏休み
指折り待ってた 夏休み」
第215話
《初めての小旅行 いえ大冒険?》
2012年8月16日
新十津川駅名物といえば
今や子供たちのお迎えにポニー牧場
そして美女軍団??
最初の二つはいいけど……
なんて言わないでね
周りの皆が真実って断言してるんだから。
その名物の一つ歓迎踊り
人数が少ないと無理だから毎日とまではいかないのだけど
19日までは夏休みだから何とか。
それでその夏休みの間に「是非とも実現を」
と子供たちへの別途要望が。
これは私たちからではなく
旅の人たちの声、それも何人もからで
「見送ってばかりじゃなくて、皆も乗ればいいのに」
と中にはカンパの申し出まで。
「それもそうだよね」
子供たちもぜひ乗るべき。
で、どこまでがいいか
余り長時間だと疲れるだろうし
でもせっかくだから色々な景色を見せてあげたいし
なんて色々考えた結果、月形駅まで。
第6話で書いたけど
私も子供のころ月形まで列車に乗った時
とても遠い所へ行ったという記憶が残りました。
見慣れた田園風景から最後は山あり谷あり
こんな景色は滝川駅から札幌駅への本線にはなく
あの秘境駅豊ヶ岡駅(第130話)あたりは別世界
きっと子供たちも当時の私と同じ感覚になるだろうと。
手のあいたスタッフが見送りにいったけど
子供達、本当にうれしそうな顔だったって。
運動会と同じ初めての体験
親元を離れての冒険
旅を終えて月形駅で撮った写真を見ると
満足というか自信に満ちた
皆ちょっぴり大人になった表情をしています。
ほんの小さな旅だけど
子供たちの心には大きな大きな旅でした。
第214話
《熱い夏の夜の夢?? その④ ウソ、ホント?》
2012年8月14日
ウソか真(マコト)か“熱い夏の夜の夢”
女性が行き先を“東宮御所”と伝えたと。
でもここでもまだ信じられないHさん
で、運転手さんに口早に
「本当に東宮御所へ?」と。
それが本当だったんだそうです。
警護の門番に止められることもなく中へ。
「皇太子殿下の影武者? って事もないだろうしな……
そ、そうだ、車内で何か話されていましたか?」
と言葉を詰まらせながらHさん。
運転手さんの話だと
「時々女性の方から小声で数言」と
そして帰りは女性を元の家へとなったらしいのですが
その時、女性が
「今のおかた、どなたかおわかりに?」
って聞いてきたので、すかさず
「はい、皇太子殿下でしょ」
「すみませんが、これご内密に」
となったらしいのですが
運転手さん、誰かに言いたくて言いたくて
ついHさんに告白を。
その気持ちわかるよね。
「で、その女性は誰だったんですか?」
って当然今度は皆からHさんに質問が。
Hさん曰く(いわく)
「それから3、4年後だった思うけど自分もびっくりして。
その時聞いた通りの容姿・雰囲気の女性がテレビ画面に」
自宅の建物は新かったけど住所は同じだったそうで
Hさん、本当に驚いたんだそうです。
つまり、若き女性は後の皇太子妃・雅子妃殿下。
うーん、これ皆さんはどう思われます?
ただもし真実とすれば
まさに“ローマの休日”、熱い夏の夜の夢
わたし的にはステキな夢の夢
みなさん、おやすみなさい。
第213話
《熱い夏の夜の夢?? その③ ウソ、ホント?》
2012年8月11日
皇太子殿下をお乗せになった
それも若い女性の方とお二人だった
そう言い張るタクシーの運転手。
でもそんな事ありえるはずが、でしょ?
ここから続けて運転手さんの話。
運転手さん、街を流していたら
会社から配車の無線が入ったんだそうです。
その依頼は一般家庭の電話から。
そしてその指定場所、着いた所は東京都00区00
ごく普通の年数のたった家だったそうです。
で、そこで見たもの、それが……???
うす明るい街灯の光を背にした
家族とおぼしき老若男女・数人の人影。
そしてその光の中の一人の男性
「エッ、皇太子殿下!?」
と……。
でも、とは一瞬思ったものの
そこは運転手さんもやっぱり常識人
“そんな事あるはずがない”とすぐ頭の中で打消し。
だって周りに警護らしき人は誰もいないのだから。
ただ、女性のご家族らしき人たちの頭の下げ方が
余りにも仰々(ぎょうぎょう)しくて
ちょっと変だなとは感じたそうです。
タクシーには皇太子殿下に似た男性、若い女性の順に。
そしてとりあえず車をスタート
バックミラーには
やはり深く頭を下げる人たちの影が。
でもこの位のことは“世間ではありえる話だろう”
と、ここまではまだまだ
“皇太子殿下であるはずがないよな”
って考えたとのこと。
しかししかしです。
女性の次の一言で大衝撃(しょうげき)が。
「赤坂の東宮御所(とうぐうごしょ)へ」
若い女性は行き先をそう告げたからです。
「エエッツ!!」
運転手さん、思わずハンドルから手が離れそうに。
赤坂・東宮御所といえば皇太子殿下のご住まい。
フー、私も皆もここでため息です。
第212話
《熱い夏の夜の夢 その② ウソ、ホント?》
2012年8月8日
臨時便で間が空いちゃってごめんなさい。
さて前回(第207話)の続きに。
これはもう何年も前
いえ20年以上昔、東京での出来事です。
その人の名前をHさんとしておきます。
Hさんが深夜タクシーに乗ったんだそうです。
都心から自宅まで車で1時間くらい
運転手の人と色々世間話で打ち解け合い
30~40分ほどたった頃
運転手の人が少し躊躇(ちゅうちょ)しながらも
「実はさっき、皇太子を乗せたんです」
と。
Hさん、一瞬何のことかわからず
「えっ、皇太子ってどこのですか?」
って聞き返したんだそうです。そしたら
「ええ、ですから日本の皇太子殿下を」
「まさか……??」
だよネ?
皇太子殿下となるととても厳重な警備のはず
白バイ、パトカーの先導
少なくとも警護つきの防弾(ぼうだん)専用車
だって将来の天皇陛下になる人なんだから
「一般のタクシーに乗る」なんて
映画“ローマの休日”みたいに
気楽に街に出るなんていうことは
絶対に絶対にありえないからです。
なのに続けて
「いえ、本当なんですから。若い女性の方とお二人で」
と更に真剣に超ド級のトンデモ発言。
「そんなバカな」
いくら何でも常識はずれ。
「この運転手さん、人の良い人のようだけど見まちがい
退屈しのぎの話としても飛び過ぎ」
とHさん思ったそうです。
だけど話を深く聞くうちに
だんだんそうとも思えなくなってきて……
ムムム、これ
私も皆もだんだん真顔に。
また紙面が。続きは次回まで待ってね~
第211話
《夏は楽しいイベントがいっぱいだよ~》
2012年8月6日
1年の内、約5ケ月間が雪
だから草花が一斉に咲くように
過ごしやすい夏はイベント目白押しです。
と思ってたら、東京など大都市は別として
地方はやはり夏にイベントが多いとか。
そういえば東北三大祭り、“青森・弘前ねぷた祭り”
“山形竿灯祭り“”仙台七夕祭り“も8月に集中。
これやっぱり「お盆」と関係が深いのだろうと。
昔は盆と正月しか休みがもらえず
この期間だけ故郷に帰省
というよりお百姓さんだって誰だって同じで
この時とばかりに(第61話)
七夕、夏祭り、盆踊りと発散・爆発させたのでしょう。
最近、弟含め皆から色々な写真をもらい
それを眺めながらその写真の中の世界を
私なりに勝手に想像するのが楽しみの一つに。
去年七夕と柳の木のこと(第39話)を書いたけど
ほんと、地方地方そこに合った工夫で
ご先祖の人たちはお祭りを楽しんできたんだなって。
病院も今日は七夕イベント
その飾りはやはり竹の作り物だけど
みんなの心は本物
患者さんと力を合わせて作った素晴らしい作品です。
一度は本物の竹で盛り上げてみたいのだけど
それはいつかの楽しみに。
ただ、写真の中にちょっと気になるものが。
右の写真・「チンドンヤさん」
弟が撮って送ってくれたものです。
わたしテレビでは見たことあるけど
本当に実演してるのは一度もありません。
どうもご家族らしく、演奏してる当人が本当に楽しそうで
実際弟も大感激
その写メと音を実況中継で送ってくれました。
ホント、わたし今も鐘や太鼓のリズムが聞こえてきます。
第210話
《ほんの小さな そして
大きな大きな運動会!!》
2012年8月4日
このタイトル、矛盾した内容のようだけど
いえまちがってはいません。
昨日行われた空知中央病院内保育園“のびのび”
第一回運動会のことです。
出場者は園児15名、患者さん9名
ほんの小さな、そしてささやかな運動会
でもその元気さエネルギー
周りの人たちへの精神的肉体的影響は
もう数値なんかでは測れないほど大きかったんだよ~
観戦者というかギャラリーは多数……たぶん……
だって暑くて外に出られなかった患者さんも窓から
いえ、お隣の福祉施設ハーブガーデンの人たちも
そして起き上がれなかった患者さんは
せめて子供たちの元気な声だけでもと
窓を開けベッドの上で
ほんとうに楽しそうに耳を傾けてたもの。
“太鼓”の音と“おみこし”で始まり
患者さんと子供達で“風船送り”“玉入れ”など。
“玉入れ”なんか赤白どちらも47個の同点
“かけっこ”では、まだ一歳になったばかりの子も
一所懸命前へ前へ。
みんなのガンバレガンバレの歓声で遂に完走。
ほんと拍手大喝采、大盛り上がりでした。
運動会って
「いくつになっても心躍るもの」
だよね。
私なんか、あのかけっこの音楽が聞こえてくると
短距離競走のスタート時の気持ちがよみがえり
それだけで心臓がバクバクしてくるもの。
これ、他のスタッフはもちろん
祖父より年上の患者さんも同じだって
いえ、今の年齢での話だよ。
第209話
《ポニー牧場 大盛況!!》
2012年8月3日
第206話でお伝えしたポニー牧場
当初2頭の予定だったのが
少し“足つめ”を痛めている1頭もさみしがって
結果3頭がやってきました!!
名前は“ナナちゃん”“ユメちゃん”“ピリカちゃん”
保育所の子供たちが名づけ親。
「でもどこかで……?」
そうです。ナナちゃんは“七つ星”
ユメちゃん、ピリカちゃんは“夢ピリカ”
新十津川町名産のお米からとった名前だそうです。
ポニーたちも
「かわいい名前ありがとう」
ヒヒーン!! って喜んでいました。
本当だからね!
この駅前ポニー牧場
JR北海道でも初めてらしく予想以上の反響
「北海道らしくて良い」
って旅の人たち。
そして保育所の子供たちはもちろん
患者さんたちは窓から、ご家族と散歩に
スタッフたちも帰りに寄ったり
町の人たちも自転車や車でと
もう地元新十津川町では大人気ものなんだけど
口コミで広がったのか
石狩川向こう岸の人たちも多くなっています。
夜もポニーがいるし新十津川駅も久しぶりのにぎやかさ
コスモスの花もたぶん“お盆”頃には
あたり一面に咲き誇ってくるだろうから本当に楽しみ。
それにもう一つ。
子供たちの見送りの事も兼ねて
新聞社が2社も取材にきたりしたから
「もっと人気になるのはまちがいわよ」
みんな期待して窓から観てま~す。
ニュースが多くて(これ嬉しいこと)“夢”の続きが
書けないので明日も掲載するから見てね!!
第208話
《優勝だ~ 金メダルゲットだよ~》
2012年8月1日
ニュース速報、臨時ニュース臨時ニュース!!
前話“夢”の続きはちょっと待っててね~
というのは第204話で書いた
新十津川町ふるさと祭りの“泥ブリッジ選手権”
何と空知中央病院からの参加者が優勝
金メダル代わりに賞金10万円獲得だよ~
それも勝ったのは一番年若い
受付の華、正真正銘のかよわき乙女!!
「予選抽選?」
そうなんです。
本戦に出られるのは抽選くじ引きで32名のみ
当初予想の倍率は2倍だったんだけど
実際当日並んだ人の数はそのまた2倍以上
現地から携帯の実況中継で逐次入ってくる情報に
病院に残ったスタッフも
「大丈夫?
もっとエントリーしておけば良かったんじゃ……」
とみんな心配してたんだけど
参加者全員が抽選で残ったんだそうです。
これ、確率的に相当ツキが。
だから現場でも
「結構いけるかも?」
ってだんだんその気に。
それにしても前予想では
「かわいそうに生贄(いけにえ)参加?」
なんて言う人もあったけど
そこは空知中央病院魂(だましい)
「やるからには一所懸命・徹底的に」
の精神で大飛行?(右写真を)
送り込んだ大応援団も揃いのウチワで
「それ行け! それ行け!」
大合唱で風送り
本当にあれよあれよと決勝まで進み、ついに優勝!!
取材に来ていた地元FM放送でも
「優勝チームの応援団がすごかった」
と言ってたとか。
院内では「来年は自分が」「冬の鍋相撲大会にも」
って今から大盛りだよ~