第297話
《今旅立ちの時 新たな世界に向かって》
2013年2月28日
3月は卒業シーズン
新十津川駅や空知中央病院などの
花飾りで協力関係にある新十津川農業高校も
3月1日が卒業式とか。
友達との別れが寂しくもあり
また新たな期待と夢に胸躍る時
わたし、式典帰りと思える人達に出会うと
その時の何ともいえない
心の底から何かがわきあってくる
今でもそんな複雑な気持ちがよみがえってきます。
この「別れ」で言うと
病院でも退職者があったり
別の職場に移っていく人も
3月という月が一番多くなります。
人それぞれの事情があるものの
やはり別れというものは寂しいものです。
でも、こう思う時が。
人は別れがあるけどまた再会もあるんだって
そして、だからこそその再会が感激だったりと。
私の場合で言うと
東京や遠くへ行った友達と久しぶりにあった時など
第46話のように時にうらやましく
眩(まぶ)しくもあったりするけど
知らない世界の話に心躍ったり
それにおしゃべりも時間がたってくると
その空白がだんだん縮まってきて
最後はカラオケ
だから気持ちは高校生
青春まっただ中です。
これもまた楽しだよネ
みんなはどうなのかなあ?
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296話
《何で今頃、節分?》
2013年2月26日
これ普通、「だよネ?」
でもやっぱり書いておかなくっちゃって。
先日、広報の委員会に行ったら
広報誌に掲載する院内節分イベント写真があって
「そうか、私この時公休だったんだ」
って。
そうなんです、
病院スタッフは保育所も含め24時間体制
誰かがいなくてはなりません。
だから交代で夜勤になるのだけど
その夜勤明けの日と、またその翌日はお休み。
それにそれが日曜出勤だったりしたら代休もあって
3日、4日間の連続休みになることもよくあります。
だからそんな事もあって
院内イベントに全く参加できない場合があるんです。
今回の「節分イベント」がそれ。
事前に内容は聞いてはいたけど
各病棟、色々な趣向をこらし
去年よりもっと盛り上がってる感じ。
お祭り大好き人間の私としては
「そうか、残念」
だから写真くらい掲載しないっとネって。
でも、3月のひな祭りは大丈夫みたい。
それに、今月28日の楽しそうなイベント
「津軽じょんがら節」の演奏に「子供たちの歌」
そして最後が「安来節(やすきぶし)」
そう、一般に「どじょうすくい」
って云われている踊りです。
これ以前一度観た事あるのだけど
可笑しくって可笑しくって
父や祖父も大好きなんだって。
またこの報告するからね~!!
第295話
《まだまだ大雪?……でも子供たちは②》
2013年2月23日
ホントにドカ雪になっちゃった。
JR本線も岩見沢でストップ
何本もの列車が立ち往生して
乗客の人たち、列車で一夜を過ごしたとか。
大変だったろうね。
空知中央病院の方でも
札幌からの先生なんかタクシーでかけつけるしかなく
私たちスタッフもその後遺症の一日
だって、患者さんが待ってるんだから。
出勤前にテレビを観てたら
「学園都市線(札沼線)も」
なんて言ってたから患者さんも心配顔で
「そうなの?」
って外を。
うーん、やっぱり来ませんでした。
忙しくて観られなかったけど
これたぶん、お昼の列車も。
で、今日は? というと
一転風はそれほどでもなく
雪も一応おさまりそれなりにおだやか。
でも昨夜からの積雪は30センチ位あったから
今朝の雪かきは大変でした。
そう、家族総出。
さっきエレベーターで
別の病棟の人たちとも話したんだけど
「まだまだあるよ」
って、みんな同じ思いかな?
春よ来い!!~
第294話
《まだまだ大雪?……でも子供たちは》
2013年2月20日
こんな会話があちこちで
いえ、院内だけでなく
街で買い物をしている時にも耳に。
ここしばらく好天気が続いて気温もそこそこ
「このまま春になればいいな」
なんて思ってたら来ました来ました
昨夜から吹雪いてドカ雪
今朝は車を出すにも除雪が大変
一家総出だったんだから。先輩が
「まだ2、3度は大雪があるわよ」
って言ってたのが現実
さっきも窓から札沼線方向を見たら
横殴りの雪で良く見えないし
「これじゃ遅延かな?」
「もしかしたら運休かもね」
そんな話も出たくらい。
でも列車も来ました来ました
それに子供たちもこんな雪の中を駅に
苦にしないというより
大雪を本当に楽しんでるって感じ。
「幼い頃の自分はどうだったかな?」
私だけでなく皆もそんな表情でした。
その後病棟は忙しくなっちゃったから
「で、今日の列車の乗客は?」
って後で聞いたら、残念、一人でした。
それに乗る人が見当たらなかったらしいんだけど
タクシーでかけつけた人たちがいて
先生と子供たちで一所懸命手を振ってたって。
一応、本格的な送迎は雪解け後なんだけど
今日みたいに雪の中でも
カゼなどひいていない限り
子供たちは新十津川駅に出てるみたいだから
旅の人、ハプニングに要ご期待だよ~!!
第293話
《空知中央病院・院内はもう春だよ~?》
2013年2月16日
これ事実
外はまだ冬景色なんだけどね。
右写真をご覧あれ、もう春爛漫でしょ?
これは子供たちが「おひな様」になって
患者さんや私たちの前で
それを披露した時の一コマなの。
計画当初、広報誌の第一面写真用に
「われら美女軍団がひな飾りに!!」
なんて恒例の大騒ぎだったんだけど
結局、子供たちにはかなわないという事で
保育所に応援をお願いしたんです。
ネ、やっぱり
「かわいい~!」
大成功でした。
ただ00さんなんか
「私も入ればネ。
たぶん000だったんだから」
って、本気?で悔しそうだったけどね。
だけど子供たちの笑顔が患者さんに与える影響というか
そのリハビリ効果って
医師も薬もかなわないかもってあらためて。
というのは、「せっかくだから何かひな祭りの歌を」
って、先生の方から話があって
「じゃあ患者さんも」
って急きょかけつけてきたんだけど
感激のあまり泣き出す患者さんもいたり
子供たちを抱きしめて心の底からうれしそうというか
患者という受け身の立場から
私が守ってあげるって
そんな能動的な笑顔でした。
子供たちにとってはいつもの事なんだけど
みんな、本当にありがとう。
スタッフ一同大感謝大感激です。
第292話
《カゼにはご用心!!》
2013年2月14日
このフレーズ父が時々かわいく言うんだけど
それ、「にあわない」
って私がいつも。
でもなぜか気に入ってるみたいで
雪が降り始めるとやっぱりこれも始まって。
母に聞くと何かのコマーシャルだったって。
前にも書いたけど
父の歌や口癖がつい私からも。
だから患者さんに
「カゼにはご用心」って。
ただ、患者さんの受けは良いみたい。
実際、カゼに限らず感染症が大敵というか
病院では一番その対策に神経質になります。
どこの病院でも同じだろうけど
病室から戻る度の手洗いは元より
館内へ出入り時の消毒にマスクの交換
それでもミクロの侵入に悩まされます。だから
「もし一人でも発症したら」
と、その広がりを防ぐ準備も
厳重の上にも厳重に整えておく必要があるんです。
空知中央病院の場合で言うと
患者さんの体温に異常や下痢などがあったら
その時点で病棟閉鎖
つまりその病棟への他のスタッフ出入り禁止
入院患者の受け入れもストップです。
検査でシロと分かった時点で解除となります。
特に今年はインフルエンザにノロウィルス
それらが全国的に大流行でテレビでも頻繁に。
今の所、彼らの侵入を防げていますが
これ、本当に大変
いえ、もし侵入を許したらなお大変
だから私たちの闘いは永遠に続きます。
みんなでガンバルぞ!!~
第291話
《春はまだ遠いけどな……》
2013年2月12日
暦というかカレンダー上ではもう春とか
南の国では梅が咲いているってテレビで。
残念ながらここ新十津川町はまだ雪の中
どこをどう見渡しても真っ白です。
でも、もう1ケ月もすると
白鳥が本州から戻ってくるんだヨ~!!
そう、春の便りを携えて。
だから私たちも春の準備をしなくっちゃってネ。
というのは今から花苗の頼んでおかないと
いざとなって間に合わないから。
当然、昨年の雪ふる前
この春の分は万端終えてはいるのだけど
今必要なのはその後
つまり6月から7月にかけての準備なの。
と言って病院内で育てるなんてとても無理
だから毎年新十津川農業高校にお願いして
今その温室では5000苗がスクスク。
ただ、高校は町全域の準備をしなくてはいけないから
新十津川駅周辺への割り当てはそれが限界
だから別途3000苗は花屋さんへの予約が必要なんです。
これは自分達で決めなくちゃいけないから
この選びが大変というか
悩ましいというか迷っちゃうんです。
あれも良いこれも良いって。
院内の花飾り委員会は4月で半数が交代予定
でも花植えや草取りの時は総動員だから
スタッフ全員参加型です。
患者さんも予定の花のパンフットを観ながら
「待ち遠しいいね」
「私も手伝うから」
って、楽しみにしています。
ホント、今年の新十津川駅は
どんな花で一杯になるんだろうね。
第290話
《いま子供たちは その②》
2013年2月9日
このタイトル(268話)を使って
もう2ケ月近くたってるから
その②というのもどうかとは思ったんだけど
あの時の友達が
「最近どうなのよ?」
って電話で何回も。
どうも一度新十津川駅まで観にきてから
すっかり子供たちのファンになったみたで
ずっと気になってるんだって。
で、実際どうなってるかというと
それがとんでもなく成長というか
進化し続けています。
私も最近の様子を聞いていたんだけど
友達が余りにもせかすものだから
「この目で確かめなくちゃ」
って行ったら
びっくり、本当にビックリでした。
その中でも一番が新十津川音頭。
私だってその歌詞やメロディーは
何とはなくではあっても耳慣れてるのだけど
「エエッー!? こんなにリズミカルで
明るい曲だったっけ?」
子供たち、歌を口ずさみながら
余りにも楽しそうに踊るからなのかも知れないんだけど
まるで別の曲のように聞こえました。
もちろん患者さんもスタッフも大喜び
プールでリハビリしていた外来患者さんたちまで
曲につられ、そのプールサイドで踊ってました。
その楽しいそうな顔
こんな光景初めて見ました。
旅の人たち
雪解け、ほんと期待してて大丈夫だからネ~!!
第289話
《札幌も雪まつり》
2013年2月7日
北海道の市町村は一年中イベントざかり
一般には冬には少ないのだけど
ここは雪と氷の国
だから各地独特の趣向をこらした
冬のお祭りを開催
それがどれもステキで楽しいものばかりなの。
その一つが先日の
新十津川町「なべずもう大会」だったんだけど
いよいよというか、ついにというか
「札幌雪まつり」真打の登場です。
これ今年で64回目とか
もう半世紀以上続いていることになります。
だからその知名度も今や国際的
テレビのニュースでも言ってたけど
ホント、色々な国からの訪問客が。
これ、今後ともこの傾向は続くはずって
本州からの人が言っていました。
と言うのは、北海道の人にとって
雪なんてうんざりなんだけど
深い雪景色を知らない人にとって
それが逆にとても素晴らしいものに感じるって。
だから大人だって雪合戦が楽しいんだって。
それで考えると、アジアの世界には
東南アジアは元より中国だって韓国にだって
オーストラリアにもそんな景色は珍しいっていうし
体にまとわらない雪質も良いだろうし
時差だって少ないし治安も良いし
温泉もあるし食べ物もおいしいし
それに親切。
なるほど、北海道ってステキな国かも。
というわけで
みなさん、北海道に
新十津川町にも来てね~!!
第288話
《番屋は今 ニシンはどこへ行ったやら……》
2013年2月4日
ニシンといえば石狩挽歌
作詞 なかにし礼 作曲 浜圭介
唄 北原ミレイ さんのこの歌
父や祖父の音程がいつも少しはずれている
気がするんだけど
「この歌は気分で歌うものだから」って。
どうも「心で」って言いたいのを
それだと照れちゃうみたいで「気分で」って。
でもこの歌、「そうかもな」って最近私も。
この日記を書くようになってから
歌の歌詞とかその意味をすごく意識するように。
そしてメロディーを聴きながら
物語りと言うか歌詞の背景を想像してみたり
その情景を思い浮かべてみたり
だからちょっぴりセンチメンタルになったりとか。
この歌が気になってくるようになったのは
留萌市礼受町のニシン番屋を観てからのような気が。
12月も風雪の強い中、家族で留萌市まで行った時
「ここまで来たんだからついでに」
って寄ったったんだけど
番屋は閉まっていて中に入れなかったものの
ニシン漁最盛期のこと、ヤン衆という人たちのこと
そんな話を祖父に聞きながら荒れる日本海を見てたんです。
そしたら祖父がこの歌をそれにつられて父まで歌いだして
「ウソ、ここで!?」
って母も私も戸惑っちゃったんだけど
ただその時、いつもと違って何となくというか
素直に最後まで聴いていられたんです。
自分でも不思議な気持ちで
横に母の顔を見たら同じようにじっと海を見てました。
海鳥が鳴くから ニシンが来ると
紅い筒袖の ヤン衆がさわぐ
雪に埋もれた 番屋の隅で
わたしゃ夜通し 飯を炊く
あれからニシンは どこへ行ったやら
・・・・・・
わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る
でもニシン、最近戻ってきたんだって。
第287話
《町のイベントには全部参加するよ~!!》
2013年2月1日
先日のナベずもう大会の余韻
いまだ冷めやりません。
出場者、応援団など当日参加の人たちだけでなく
スタッフ同士、患者さんたち
エレベーターや院内の
あちらこちらで顔を合わせる度
「楽しかったね」
とか
「新聞観たよ!」
「盛り上がったんだって?」
って会話も弾んでます。
なんたって、新聞にもテレビにも
空知中央病院が送り込んだ大応援団が必ず出てるし
新聞「プレス空知」で紙面一面全部を
「新十津川町雪まつり特集」に使った写真の中に
美女軍団含めて3枚使用されてるんだもの。
というようなわけで
「これからは全イベントに参加」
って決まったというか
「よし、やろうよ!」「やるんだ!」
ってなっていったわけ。
この事、そのまま町の広報課
そして町長さんにまで申し出たっていうから
もう後戻りはなし
さっそく次の準備にとりかかるんだって。
私これまでは「病棟が」って思ってたけど
ほんと、今や院内空間全域が劇場化
(第269話)してしまってるって。
そんな私のつぶやきに00先輩
「それで良いのよネ」
楽しそうに片目をつむっていました。