第322話
《新十津川駅 大フィーバー!!》
2013年4月30日
予想通り、いえ予想を超え
新十津川駅は大にぎわい大フィーバー!!
病棟の患者さんたちも大喜び。
全国の皆さん、地元の皆さん
大勢の人に訪れていただいて
本当にありがとうございました。
子供たちも元気にがんばる事ができました。
まだ発展途上だけど
だからこそ駅を訪れるたびに進化してて
また新たな感動もあるのではと
勝手に私は思ってるんだけど
「いや、ホントそうだわよ」
って皆も言ってます。
それに今週末からは土曜日ごとに
ポニーも5月中には来るからね。
そうだ
「花園の中でポニーの歓迎会を」
って企画もあるんだよ。
今の様子だと、14000本のチューリップも
5月の連休後半あたりにはつぼみをつけて
その中ごろには一斉に咲いてくるだろうって
駅舎は花で囲まれて
華やかに艶やかなコラボで魅せてくれるはず。
うん、やっぱり新十津川駅
集まれ~集まれ~!! だよ~
札沼線(学園都市線)
特に月形駅を新十津川駅方向に越えた辺りから
車窓は淡い萌黄色
しかしそれも春の紅葉というべき色とりどり
だから気持ちがホントいやされるからネ。
第321話
《白鳥、大編隊が次から次に》
2013年4月26日
みんな空を見上げながら
「こんなの初めてだね」
って。
何かって言うと、白鳥。
白鳥そのものはご存知のように毎年の事
だけど今年はその数が多くて多くて。
これ雪のせいだと思うの。
雪がとけて田んぼの土が見えてこないと
田んぼが雪どけの水で泥んこにならないと
白鳥はうまくエサを食べられないんです。
エサは昨年の稲の落穂
たぶん、水といっしょに飲み込むんだと。
例年だと3月の終わり頃から
だいたい4月の始め頃には
田んぼの雪がだんだんなくなってくるから
それを目指して白鳥は
順番に本州から戻ってくるんです。
それが今年は豪雪でその雪どけも遅く
4月の後半になってやっと
それもここ1週間の間に一挙に。
本当は白鳥の数は例年と同じなんだろうけど
白鳥も一挙に戻ってきたから
1グループが50羽を越える大編隊も
それがいくつも、10も20も次から次とだから
空いっぱい、ほんと壮観です。
地元の人達だって
「こんなの初めて」
って感激してるんです。
さて、この連休は??……
第320話
《4月29日 集まれ集まれお祭りだよ~!!》
2013年4月24日
いよいよ29日、新十津川駅
朝9時25分着の第1便
子供たちが列車のお出迎えだよ~
皆で新十津川音頭を踊るんだよ~
太鼓演奏もあるんだよ~
お見送りも祭りばやしの太鼓と踊りだよ~
小学校にあがった子達も応援だよ~
かわいいよ~
とても楽しいからね~
にぎやか、華やかだからね~
きっと元気になるからね~
うん、これだけ言えば伝わったなかな?
みんな集まってくれるよね
新十津川駅に来てくれるよね
それに新聞もテレビも来てくれるって言うから
スタッフも総出?しないと
エッ? 連休でどっかへ行っちゃってる?
病棟も空っぽにはできない?
そうか、休日の配置は少ないものね……
でも窓からなら大丈夫だよ。
よし、廊下の窓から手を振るね
患者さんたちもいっしょだよ
みんな待ってたんだものね
ずっとずっと待ってたんだものね
これ、本当に春が来たってことだよね
エネルギーいっぱい、絶対元気になるね
きっとじゃなくてやっぱり絶対だよね
集まれ~集まれ~!!
地元の人も全国からも
車だって歩いてだって自転車だって
新十津川駅は春のお祭りだよ~!!
第319話
《アーティストたちの住む街 砂川市》
2013年4月22日
これ、いいタイトルでしょ?
だから「でも……」
なんて言わないでよね。
ただそうは言っても、実を言うと
かくいう私の方が
最初は「でも……」って思ったんだ。
だって、砂川市って人口2万人足らず
「アーティストなんて聞かないもの」
でもでも、今は違うからね。
ここの所、空知中央病院でも
「ときめき」っていう言葉が良く出てくるけど
この「ときめき」
それを感じて表現している人がアーティストだから。
意味がわからない? って?
う~ん そうかなあ
絵を描いたり彫刻をほったり
一般にはそういった人たちを言うんだろうけど
彼らは自分の思いを何かで表現する人
そしてその定義で言えば
料理だってお菓子だって
いえ、学校の先生だってお医者さんだって
思いを自分なりに表現している人なら
やっぱり皆アーティストじゃないかって。
これ自分なりの物というか独自の思い。
だから人まねや、他への迎合は
そうは呼べないかから。
というわけで
砂川市には、何事にもトキメク人が多い
って言う事なの。
この続き、詳しくはまた書くからね。
第318話
《駅もいよいよ衣替え?》
2013年4月20日
この「ころもがえ」という言葉が正しいのか
かと言って脱皮では余りにもセンスがないし
なんて新十津川駅の
チューリップの芽生えの写真を見ながら悩んでたら
夜勤交代の00先輩が
「それ、似合わないって言ってるのに」
って後ろからちゃちゃを。
「もう!」
今日も思考が完全ストップ。
そんな言い訳をしながら振り返ったら
「あれ、先輩どうしたんですか?」
って私、ちょっと驚きの言葉。
だって先輩、昨日と髪型全く変わってるんだもの。
だから
「これ絶対美容院変えたと思うよ」
って、今度は心の中で。
そうしたら先輩
「一応ね、春だもんネ」
ちょっと斜め上向きの角度。
光の当たり方、抜群、知ってる~!!
そんなこんなで他の皆も
それに患者さんまで集まってきて
「ふ~ん」
「でも、本当に春だけ?」
「でも中々似合ってるよ」
「うん、美人」
ウソかマコトか判別つかない言葉も飛び出したり
ちょっぴりひきつぎ時間が長くなったかも。
でも患者さんも楽しそうだったから
これも先輩の功でした……??
第317話
《にぎやかはいいけど》
2013年4月18日
にぎやかはいいけどね
って、笑顔で科長が。
いえ、私達じゃないわよ
患者さんたち。
みんな廊下をあっちこっち
階下や外にも行きたがって
「まだ寒いですから」
って言っても
どんどん進んじゃいます。
春、ときめいてきたから。
いえ、だからこれ男女の話じゃなく
ときめきって感動だから。
そう、景色でも音楽でも食べ物だって
感動がなくなったら年老いてきたことって
だから患者さんたち若いって事
気持ちも元気って事。
当然、私たちもマンツーマンでお供
あっちこっち大忙し大にぎわい
病棟に残ったスタッフも
手薄になって大忙し
だから科長が苦笑してるんです。
でもこれで良いんだって
科長、ウィンクしてました。
病院全部が劇場空間異空間
だからそこでの出演者は
スタッフたちだけでなく
そう、患者さんたちが主演。
ステキな演出も
ガンバルゾー!!
第316話
《これからの季節に ステキな宿泊場所》
2013年4月15日
まだ一面の雪景色はそのままだけど
これからは北海道のシーズン
山々はもえぎ色の新緑
そして野原だっていっせいに華やかな花畑
行楽には無粋な梅雨だってないし
特に5~7月は青一色の快晴日が多く
水も空気も美味しいし
ホント、最高だよ~!!
と、言っても宿泊場所がないとね。
それもリーズナブルなものがネ。
そこで今日はうってつけの場所をご紹介。
以前、ふるさと公園内にあるグリーンパークと
隣接する青少年交流キャンプ場をご紹介しました。
ゆっくり温泉につかってならグリーンパーク
コテージ等を好む野性味ならキャンプ場(45・187話)
そしてその同じ公園内にもう一つ
サンヒルズ・サライという宿泊場所があります。
テニス、野球、サッカー、大型体育館他の
設備もあるからそういった合宿はもちろん
1、2人でもOK
カラオケルームだってあるんだよ。
特に面白いというかステキなのはバンガロー
東京からの人が言ってたけど
「あれはバンガローというより貸別荘」って。
そうなんです。写真を見てもわかるように
キッチン、ダイニングルームに上下2部屋
庭にはバーベキューコーナーもあるし
寝具も揃ってるから食材さえあればいいんです。
一棟貸しで夏シーズンや休日は21000円だけど
それでなければ15750円
8名泊まれるけどもっと多くても可とか。
これら3つの宿泊施設
それぞれの要望に合わせて是非に。
なお、レストランで食事だけもOKだよ
値段も安く特に麺類はとても美味しいからね~!
第315話
《週末の夜は……??》
2013年4月13日
人によるだろうけど
東京に行っている友達が
「週末の夜は、特に夜がふけてくると
ちょっと寂しいかも」
「滝川市の街を思い出すんだ」
彼女も病院務め
夜勤があって不規則な生活
いつもは忙しさに
また仲間と夜の街に繰り出したり
そんな思いになることはないらしいんだけど
金曜土曜と一人部屋にいると、ふと
「帰ろうかな……」
ただその気持ち、私には理解できなくて
「うらやましいな」
っていつも。
だって、私なんて東京に行った時
深夜の街を知らずに終わったし
札幌にだって泊まったことないから
大都会の夜なんて想像できないもの。
みなさん、これどうですか?
昨日母にこの事を聞いてたら
横から父が
「サタデイナイト フィーバー!!」
なんて両手でVサインなんか出してたけど
「それ、何よ?」
だよね。
母に聞くとやっぱり昔の映画の題名だって。
父はいつもこれ。
ただ、母はそんなところ私が似てるって
エエッー!! ウソッー!! でしょう?
第314話
《いよいよ春だよ~!!》
2013年4月10日
ほんと、やっとという人も多いけど
ここ数日の暖かさで周りの景色が一変
大きく春に向かって前進したことだけは確か。
だって道路上の雪だけでなく
住宅地の白い部分が随分茶色に変わったもの。
右の写真が病院からの新十津川町方面
ネ、冬の感じが消えつつあるでしょ?
それに新十津川駅の前も。
えっ? 雪が多い?
確かに左右まだ積み重なってるけど
これ除雪した雪が多いからだし
フキノトウだってあったんだってよ。
これ、さっき駅前の木の下で撮ったって。
それにホームには
チューリップの芽が出てきているみたいだし
白いクロッカスの花は病院前
こんなの観てると全身で春を感じるよね。
だけど病院から観る札沼線
路線の周辺はまだ真っ白
これが無くなるまでにはもう少し時間がかかるかも。
でもその時には白鳥が観えるんだよ。
それにチューリップがもう満開だっていう
本州あたりから来ると
まだ冬みたいなこの雪景色がいいんだって。
と言っても、そんな気持ちは
地元の人たちには理解不能
やっぱり春が嬉しい~!!
第313話
《子供たちの歓送迎踊り
4月29日からだよ~!!》
2013年4月8日
新十津川駅での子供たちの
歓送迎踊り
4月29日からに決まったよ~!!
雪解けも遅く
子供たちの人数揃いも
その保護者のシフトで決まってくるから
中々スタート日が決められなかったのだけど
第一弾は土曜日ではなく4月29日(月)
前半連休の最後の日
その1番列車ですることに。
大変大変、みんな集まれ集まれ~!!
今年は新曲・新十津川踊りだよ~!!
ほんと、大フィーバーになればいいのにって
みんな期待してるんだから
きっと病棟もその日はソワソワ
そうか、休日だからスタッフ配置が薄く
中々抜け出せないかも
私のシフトはどうだったかなあ……
その日にこれなかった旅の人
心配はご無用
毎週土曜日第一便はがんばるって
ただ、その日の人数は?です。
だから今後とも
盛り上がりに欠ける日もあるだろうけど
そこは皆であつい熱を送りこんで欲しいんです。
子供たちも一所懸命おどるからネ。
また踊りのない日でも子供たちは
駅に出てるから手を振ってあげて下さい。
子供たち、笑顔で接すると笑顔が返ってくる
やさしく接するとやさしく返ってくる
そんな日常で育まれているからね……
第312話
《やっぱり ときめく春?》
2013年4月5日
「春や春はまだ遠いのか?
と思える一面の雪景色の中にも
ふきのとうが顔を出し、まぶしさに見上げると
白鳥が北の郷に帰っていく。
そうです、心の中はみんなもう春や春」
これは309話での出版記念案内チラシだけど
院内も春や春
患者さんたちもここのところ
ずっと「ときめいて」います。
もちろんスタッフ皆いつも「ときめいて」いるけどネ
だって若い?んだから、青春?なんだから
なんて誰かも言ってるんだもの。
いえ先輩、ほんとお若いですからって私。
そうです、おせいじなんて苦手って……?
で、何のときめきかというと
はい正解、やっぱり子供たちにです。
春休みだからホールで大イベントなんです。
歌や踊り、いっぱい披露してくれました。
右の写真を見ての通り人数も16名
これでも普段よりはるかに多いんだけど
「何だ、それで大?」
って疑問符をつけられるかも知れないわね。
だけどそんなの形じゃなくて気持ち
気持ちが大きく「ときめく」かどうかだからネ。
で、結果?
これこそ見ればお分かりのごとく
大フィ-バー!!
「だから早くミラーボールが欲しいのに」
って、00室からそんな声も。
だって、ダンス習っているってうわさが
それはあくまでうわさですけど……??
余計な事? スミマセン……
第311話
《今日は雨 これからは?》
2013年4月3日
今日は朝から雨です。
エレベーターなんかでのみんなの会話は
「まだあるかな?」
って、そう雪の事を。
今年は特別積雪が多くて
この分では連休直前までとけないかもって。
でも旅の人はコンスタントに
新十津川駅を訪れていてくれるようです。
だって駅のートを見ればわかるし
それにさっきの昼の便だって
6名降りてきたって。
これ、この季節の平日としては
良い方なんだからね。
一昨日は3人くらいだったし
私たちが駅のホームページを始める前は
ゼロっていう日も珍しくないくらいだったから。
かといってイバレル数字ではないわよね
だから今年の夢というか目標は
列車が着いて新十津川駅のホームに
100名がごったがえすって事。
たった100名だよ
うちの病院だってスタッフ200名いるんだから。
それに向こうの終点
札幌市なんて人口190万人なんて言ってるんだから
ほんのちょっと
ちょっと気分に乗って来てくれれば
100名どころか1000人だって
無理な話じゃないと思うけどな。
みんな新十津川駅に集まれ~!! だよ~
第310話
《エイプリルフールだけど できた?》
2013年4月1日
昨年もそうだったけど
これみんな用心してるから
中々だます? なんてできないよね。
私の場合なんか顔にも出るからバレバレ
普段からむずかしいんだから。
かと言って、医療や看護のことでは
冗談にならないし
結局毎年、家に帰って祖父に何か仕掛けるしか。
祖父はノリが良いからすぐだまされるんです
いえ、だまされたふりが上手なんです。
最近父も少し上手くなったかな?
母の下手なウソにも大げさに反応してるもんね。
で今年は? って?
さすが少しは知恵が。
というのは、00さんが言ってたんだけど
小さなウソより大きなウソの方が
人はだだまされやすいって。だから
「そうか、それでいこう」
そんな事で家でリハーサルを重ねて
じゃないと、途中で笑っちゃいそうだから
科長に神妙な顔で言ったんです。
「わたし、結婚するんです」
科長?
目を丸く、しばらく私の顔を見てたけど
また元の作業に戻っちゃいました。
で、「科長?」
って、その後ろ姿に言ったら
「今日は忙しいんだからね」
周りを見たらみんな口を押さえて笑っていました。