第424話
《優勝優勝 親子で優勝だよ~!!》
2014年1月28日
見よこの強さ
知れ、か弱き乙女たちの底力
轟け、空知中央病院魂よ!!
なんて月曜日から院内は大騒ぎ
26日(日)の「新十津川町国際中華鍋相撲大会」
成人女子部門で当院スタッフが優勝
そのおまけというか、ついでというか
小学生の部でも彼女のご子息が優勝
親子優勝なんだよ~!!
そう、珍しいというより大快挙
地元新聞や町広報紙にも取り上げられ
17日の「第一回鍋リンピック大会」
の勢いがそのままって感じでした。
ホント、あの大会があったからこその成果
その時、ご子息も練習したんだから。
彼女、「鍋リンピック」ではその準決勝で
10分余りの激闘で敗退しただけに
また昨年の「鍋相撲」でも準決勝で敗退
更に夏祭り「泥ブリッジ選手権大会」でも準決勝敗退
準決勝の女と云われていただけに
優勝への執念、ただならぬ雰囲気だったと。
これ、同じ病棟の科長さんの話
周りの応援団もうなずいていたからたぶん真実?
?……すみません?
応援団もすごかったんだよ~!!
総勢52名、着ぐるみぬいぐるみ
そのパーフォーマンスも目立つこと目立つこと
会場では子供たちの人気者。
それにあの熱気に大声援
ウチワであおいで風おこし
それが強風、いえ竜巻だよ~
相手も闘う前からドドーン!!と
吹っ飛んでいったって感じだって。
「うん、わかるわかる」
って、写真を観ながらの
患者さんたちの感想でした。
第423話
《カレーの肉は牛 ブタ?》
2014年1月27日
第419話で書いた北海道食文化論
その発端はカレーの事からでした。
「カレーを作ろうと思ったのに
スーパーにそれ用の牛肉がなくて」
北海道外から来た人のそんな発言に
「何で? カレーはブタ肉でしょうに」
周りの皆がそう答えた事から。
私? 当然ブタ。
だって、母が作ってくれるのはいつもブタ肉
友達の家に行ったって同じ。
そもそも、スーパーの肉コーナーに
牛肉なんて1,2点しか置いていません。
これ、カレーだけじゃなくて
スキヤキも最近まではたいていがブタスキ
シャブシャブも同じ
北海道人は肉と言えばブタなんです。
そしてそこから議論白熱
どちらも譲らずケンケンガクガク。
ただこの議論に他セクションの人も参戦してきて
それで最後わかった事は
「ブタ肉文化は、どうも北海道独自みたい」
って事。
「北海道にはあちこち牛がいるでしょうに」
っても言われたけど
確かに牛は一杯いるけど
あれは乳牛で、肉用の牛が飼われてるっていうのは
周辺では聞いたことないし
で、この事にみんなショックでショックで……
でもよく考えてみると
こういった地域による食文化の違いって
話していて面白いというか楽しいというか
だからもっと他にないか
みんなで探してみようって事で。
また続編も書くから楽しみにネ~!!
第422話
《指頭画、指画って知ってますか?》
2014年1月25日
指画、字のごとく爪の間に墨を含ませ
指や爪、そして手の甲などで描く画の事です。
これは中国では古く紀元前から伝わる技法で
清の時代、高其佩(1660~1724年)が
それを体系化・完成したと。
「でも何でわざわざ指で
筆の方が使いやすいし描きやすいのでは?」
と思う人もいるでしょう。
それは直接肌で触れる事で
作者の心、感情がそのまま画面に伝わると。
これを十指連心と言うのだそうです。
考えてみれば古代の壁画(へきが)
例えばフランス・ラスコーの洞窟壁画は
15000年前ネアンデール人の作
またスペインのアルタミラ洞窟壁画は
旧石器時代(10000~18000年前)とされていますが
その技法はやはり指
もしくは木の枝を使っての物ではと。
それは「狩りの祈り」であるとか
「感謝」との説がありますが
やはり自分の感情、願いを込め
だからこそ指で描いたのではと私は思います。
つまり指画、指頭画は現代画の原点だと。
現に、その作者と思える500位の手形が残っています。
今でいう、作者の押印、サインです。
今週初め、この指画を日本で唯一伝える
濱田珠鳳先生との親睦会が
お隣、滝川市であったのですが
空知中央病院からも10名が参加しました。
その実演もあり、先生の指先から
魔法のように描かれていく画
そしてそのほとばしるエネルギーに
みんな夢心地になったそうです。
残念、私も直接観たかったのに~!!
第421話
《空知中央病院 鍋リンピックだよ~!!②》
2014年1月23日
何でだろうね
こういったイベントになった時の盛り上がり
最初はおっとり刀で
「じゃあ、やってみようか」
程度だったのが次から次にアイデアが飛び出して
看護部なんかそのトップまでが
「おしるこや甘酒を作るから」
と自ら先頭にたって準備。
保全課は町役場に問い合わせて
大会本番(本番の土俵作りは自衛隊)以上の土俵造り
各セクションは「のぼり」や「着ぐるみ」
行事役はいつものように羽織袴(はおりはかま)に
「ウマくいく」と今年の午(うま)年をかけて馬の帽子
応援太鼓まで登場したんだからね。
試合も大いに盛り上がったんだよ。
これ、ホント想像・想定以上
写真を見てもわかるように
アゴがはずれんばかりに大笑い
チンプレーあり名勝負あり。
この名勝負でいうとその準決勝
二人とも抜群のバランスで
「転ぶかな?」っと思ってもダルマのようにすぐ回復
5分以上の激闘でいったん水入り
延長戦でやっと勝敗がつきました。
土俵の表面はツルッツルで
自ら転ぶ人が続出したのにです。
応援合戦、かよわき乙女たち(気持ちだけ?)
そのパーフォーマンスもすごかったんだよ。
3組に特別賞が贈られました。
闘いの後、リハビリ室で表彰
そして甘酒とおしるこに舌鼓をうったんだけど
これ、美味しいのはもちろん暖かくて暖かくて
みんなの表情がゆるみっぱなしでした。
そんな中
「今回のイベントも快晴だったよね。
昨日まで大雪だったのに。
やっぱり私は晴れ女」
っていう声がそこここで。
わたし?
いえ、とてもそんな事言えません……?
第420話
《空知中央病院 鍋リンピックだよ~!!》
2014年1月20日
前話の写真
その本題とは関係ない物だったけど
それが空知中央病院第一回「鍋リンピック」
これは次週26日(日)に行われる
「新十津川町国際ナベすもう大会」の前哨戦
予選会でもあるんだよ~!!
空知中央病院では院内だけでなく
町の人たち皆に元気を与えられるよう
そして新十津川町を盛り上げよう
更にその名を全国に轟かせよう
それには町のイベントに積極的に参画
いえ牽引車になろうって
色々なアイデアを出しています。
その今年第一弾がこれ
「第一回鍋リンピック大会」です。
7月ふるさと祭りの
「泥(デイ)ブリッジ選手権大会」もそうだけど
「鍋ずもう」は費用もさしてかからず
その闘い方もシンプルであり
かつユーモアたっぷりです。
それが本番での闘いだけで終わっては
盛り上がりが弱いのでは?
だからこれを町全体に広めて
新十津川町といえば「鍋ずもうの町」
「鍋の町」にしてしまおうっていう計画です。
だから当院だけでなく
いずれは学校でも町内会でも
冬のスポーツ。レジャーとして
どこでも行われているようにと。
これに必要なのは直径70センチの大鍋二つ。
あとは高さ20センチ、直径2メートルの
雪を固めた土俵を作れば良いだけ。
当院の場合、大相撲なみに
その下に正方形、上り階段まで備えた
本格的土俵も作ったんだけどね。
さて、その結果は次回のお楽しみ
応援合戦もすごくて
ホント大盛況だったんだからね~!!
第419話
《どんど焼き、火祭り……?》
2014年1月18日
今年に入ってから
地域によっての文化の違いを感じる事が。
文化なんていうと
ちょっと高尚そうで私には似合わない
なんて思うかも知れないけど
いえ、これは風習や食文化のことで
日常の中のちょっとした違い。
ただ、私だけでなくこの地域の人達というか
もしかしたら北海道人全員があたり前と思ってた事が
それが北海道独自と言うか
北海道だけの流儀だったりするのが分かって……
まず、その一つか「どんど焼き」
新十津川神社の初詣の時にいただいた「ハシ」
これは1月1日の最初の食事の時に使って
それを15日の神社「どんど焼き」で
「おふだ」「正月飾り」なんかといっしょに燃やす。
そうです、これが「どんど焼き」
それが本州というか
雪のない地方へ行くと違うというのです。
それは、神社仏閣からいただいた「おふだ」は
それら元に返しそこで燃やしてもらうけど
「正月飾り」などは子供たちが作った
主飾りといっしょに河原などで燃やす
つまり、神聖な子供たちが神聖な正月飾りをもやし
そしてそこで出来た炭でモチを焼き
皆で食べるというのです。
それにはその年の無病息災と、モチの様に伸びて
りっぱな大人になりたいという希望がこめられてると。
この風習は平安時代の宮中行事から始まり
それが全国さまざまな形になって残っている
秋田県地方の「かまくら」もその1種。
ただ、最近は大人の管理下で行われているけど
あくまで子供たちが主体だった
子供達だけでの行事だったと云うのです。
これ、それを題材に書いたのが
立歩人・作の小説「夜明けの詩」
う~ん、もう一度読み返してみます。
第418話
《《成人式はやっぱり振袖(ふりそで)!! ③》
2014年1月16日
前話は和服の歴史まで
これからが本題
その種類についてだよ。
ただ、ここはあくまで女性の場合をね。
416話で芸子(芸妓)がとか書いたけど
京都の祇園では舞妓から芸妓へと変化していくとか。
ご存知、舞妓(まいこ)は京都の華
15歳位から5年間ほど
姉さん(先輩)と共同生活をしながら
唄や踊りに三味線
それに着付けや礼儀作法を習い
一人前の芸妓になっていく。
この芸妓と芸者とどこが違うのかというと
関西では舞妓から芸妓へ
関東では半玉(はんぎょく)から
同じように芸者に変わっていくんだって。
つまり芸妓も芸者も同じみたい。
この舞妓・半玉から芸妓・芸者へなるための
けいこ・しつけはとても厳しいのだけど
お客の前に出るのだから
その芸で報酬を得るのだからと
手を肌を荒らしてはいけないと
炊事、洗濯、掃除は一切しないんだって。
そうか、それ良いよね!!
なんて言ってたら
「あんたには無理」
ってみんな口を合わせたように。
ただ、炊事、洗濯のせいではないんだろうけど
近年、舞妓や半玉にあこがれ
入門してくる10代の女性が多いんだって。
だからその審査も厳しいとか。
タレントみたいっていうより
舞妓さんなんてもうタレントだよね。
第417話
《成人式はやっぱり振袖(ふりそで)!! ②》
2014年1月14日
成人式、雪もそれほどでもなく良かったですね。
車で走ってたら振袖姿も何人か観ました。
で、今回も前回に続き和服・着物の話
ただこれ調べれば調べるほど奥が深く
「どこから書き始めたらいいのか?」
って私の頭の中は混乱。
なんてブツブツ言ってたら
「別に、それ毎日なんだから」
との周りからの熱い励ましの言葉多数でした。
「そうか、じゃあまず言葉の定義から」
という事でいつもの様に
ウィキペディアで調べてみると
和服も着物も同じ意味とか。
ただ私的には和服というと羽織袴など男性も
それに対し着物は浴衣(ゆかた)なんかも含んで
女性のみっていうイメージなんだけど……
でこの歴史をひも解くと
起源は奈良時代までさかのぼるんだけど
私の言う着物だと原材料は絹糸でないといけません。
という事で更に更に調べると
絹生産は紀元前3000年の中国で始まり
弥生時代(紀元前300年から紀元後300年)
にはもう日本に伝わり
そしてそれが盛んになるのは鎖国の江戸時代
現代に通じる着物文化はそこから始まったとか。
そういえば浮世絵の女性なんか
どれもステキな着物姿だよね。
前にも書いたけど、これら浮世絵がヨーロッパの
印象派の画家たちに大きな影響を与えたんだから。
そうだ、和服という名称は開国された明治初期に
洋服に対してつけた言葉なんだってね。
そしてその和洋の大きな違いの一つが
和服が男女とも右前(右手が懐に入るように)に対し
洋服は男性用のほとんどが左前であること。
すみません、続きはまた次回に。
第416話
《成人式はやっぱり振袖(ふりそで)!!》
2014年1月11日
明日は成人式
となると女性は着物、振袖だよね!
って、ここまで書いて
「確か以前、同じようなフレーズを……」
と。
調べてみたらありましたありました
第276話「お正月はみんなで振袖で出勤だよ!!」
って、そんなタイトルが。
そうなんだよね
振袖姿は独身女性にとってあこがれだけど
院内男性陣も
「お正月、成人式は振袖、着物が一番」
って言う声多数。
家でも、祖父や父はもちろん着物派
祖父は浴衣(ゆかた)姿も大好き(第47話)
高倉健さん大ファンの父は(第52話)
「男も和服!」
と毎年大みそかからその格好だし
まだ11月っていうのに
「着ればいいのにな」
なんて
私にしきりに言ってきたのは理解できるにしても
「お正月くらい」
って母にまで勧めるんだからね。
祖父の話だとお正月
20~30年前までは
滝川市商店街のアーケードの下を
着物スタイルで歩く人が多かったって。
スナックなど店関係者の人なんかは
もちろん和服
それも粋な芸子スタイルで闊歩してたって。
わたし知らなかったんだけど
芸子スタイルって特殊な着付けなんだってね。
これ色々聞いたからまた次回説明するね。
第415話
《今年ウマ年だけど、年女は……?》
2014年1月9日
空知中央病院の広報紙企画で
昨年から「年男年女」の企画を始めたのだけど
それには本人写真を掲載して
今年の夢ややりたい事を書いてもらうのだけど
それが辞退者が続出
それも女性ばかり
結局、企画は見送りとなりました。
「女性は歳をとりたくないから?」
「その姿を見られたくないから?」
という意見も周囲からポチポチ。
確かにその気持ちわかります。
前話(414話)だって一部その事だったし。
しかし原因はそれではなくて
「午(うま)年だから」
特に今年48歳になる人たちから
「わたし、丙午(ひのえうま)だから」
って。
子(ね)丑(うし)寅(とら)午(う・うま)……
ご存知、12種の干支(えと)が
年々繰り返されるのだけど
それと同時に甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)……
と10干の繰り返し
そして前者の午(うま)と後者の丙(ひのえ)が
重なる年が丙午(ひのえうま)
この年の女性は「男をけとばしてしまう」と
女性には強い過ぎるということで
昔は男性側が縁談を嫌ったとか。
だから他者に知られたくないというのです。
「今の時代に何でそんな迷信を?」
って私思ったんだけど
実際48歳の人達はその前後の年齢の人達と比較して
3割くらい人数が少ないんだって。
という事は、みんな
丙午に子供を生むことを避けたという事。
60年年に一度めぐってくる丙午 とすると、12年後にまた丙午の年がくるけど
う~ん、その時はどうなるんだろうね?
第414話
《ハッピー ニュー イヤー!!》
2014年1月6日
毎年のことだけど
新しい年を迎えるとまた歳が重なり
少し困ったような
ユーウツとまでは言えないけど
何か胸苦しいような
そんな気がしてくる時があるんだけど
といってもやっぱり新年
1年が、過去の全てがリセットできて
全てが新しく輝いて見える
みんなそうだよね~!
このリセットという気持ち
ホント、不思議。
これ、月替わりとか
誕生日だとか学期変わりでも起きるんだけど
その時さらに不思議に思うのは
リセットするのは悪い事だけで
良い事は当然まだ続いているって
無意識にみんな思いこんでるって事。
わたし? もちろん当然。
だから便利なんだよ
いやな出来事は毎年リセット
良いことだけは年ごとの積み重ね。
それにさらに言えるのは
何か新しい事を始めるのは新年が一番
今年は、絶対000だから~!!
なんて、1月1日の誓いなら実現できそうな気がするもの。
病棟で新年のあいさつをしながら
そんな事を言ってたら
「で、過去の結果はどうだったの?」
って、周りのみんな大合唱みたいに。
だから、いえ、ですから
この会話、そこでやめました。
今年もガンバルからね~!!