第488話
《夏休みの旅行は?……②》
2014年8月29日
第486話の続きだけど
どこの職場でも
休暇をとりたい時期ってほとんど同じ
8月の上旬、夏の真っ盛りだったり
お盆の前後。
かといって病院なんて皆が休んじゃったら大変
誰かが出勤していなくてはなりません。
だから希望が重なると
抽選でなんて事にもなったりするのだけど
そうは言っても家庭の事情を考慮して
結果的には必要性の高い人に譲る事に。
だって実家を遠く離れてきている人たちは
やはりお盆に帰省を。
それは兄弟や親せきが集まる時だから。
また小学生などの小さなお子さんがいる家庭では
「夏!!」
っていう感じの8月上旬が。
そこは海だったり山だったり
カブト虫などの昆虫も多いしね。
そんな話の途中
「だからさ、私はこれから遅い夏休み」
って、00先輩がしんみりと。
ただこの「しんみり」と言うの
決して落ち込んでの事ではないんです。
女で一つで育てた娘さんが
今年就職して
親子水入らずの温泉旅行に招待されたからです。
シーズンオフで旅行代金も安く済み
それにホテルもすいてるのだとか。
いつもは大盛り上がりになる昼休み
「それ良いよね」
そう言って今日は皆もしんみりでした。
やっぱりもう秋なのかなあ……
第487話
《滝川祭りは雨?……②》
2014年8月26日
これ②となっているけど
その①はちょっとさかのぼって第465話だからね。
このジンクス皆が言うのだけど
ホント、先週末の秋の大祭3日間も
見事、大当たり~!!
なんて書いたら
神様に怒られそうだけど
でもどうしてなんだろうね。
日頃から
「知識なら私ね」
って言う00先輩
「それはね、ちょうど季節の変わり目で
天候不安になる頃にお祭りがあるからよ」と。
フムフム、なるほど
皆も真剣に聞いてはいたけど
「じゃあ、日程の方を変えればいいのに」
なんて神様に注文をつける不遜な後輩も。
かく言う私も心の中で賛成しちゃったから同じだけどネ。
だって、お祭りを楽しみにしている人たちも
雨では残念だろうし
私なんかお祭りはやっぱりにぎやかが良いし
神様だって人出が少ないと寂しいだろうし
あの出店の人達なんか
商売あがったりで困っちゃうだろうし……
とか何とか言いながら
両親と「見学だけでも」と行ってきました。
ところが、案に反し逆に雨で大喜びしたのがその両親
理由は昔ながらのお化け屋敷あった事
雨予報で出し物を急きょ小屋ものに変えたとか。
「なつかしい!」
って子供みたいにはしゃいじゃって。
それにそれがまた意外、今時の子供達にも大人気で
「出たよ出たよ」
「橋を渡ればそこはお化け村」
と、そのダミ声の呼び込みもワクワク
私もつい連れられ入っちゃいました。
第486話
《夏休みの旅行は?……?》
2014年8月22日
ここのところ話題不足
「写真さえあれば何かイメージがわいてくるのに」
「海外の写真なんかないの?」
ってみんなに言ってはいるのだけど
この仕事
3、4日の休みなら何とかなるものの
それ以上となると中々取りにくく
だから海外なんてとてもとても。
ところが00先輩
結婚00周年記念とか何とかで
つい昨日まで行ってきたんだって。
で、その場所は?
って事になるんだけど
「それは写真を観てイメージして」
だって。
そうか、私が自信ありげに「写真さえあれば」
なんて言ちゃったからな。
でもエエー!? だよね。
というようなやり取りというか騒ぎ?があって
5分後にやっとわかったんだけど
行った所はタイのバンコクだって。
札幌からの直通便があって便利だし
昨年からのデモ騒ぎで旅行代金も安かったとか。
そして話の中で一番意外だったのは
そのバンコク~札幌便の利用者は
タイの人がダントツ一番多く
タイの人達が北海道観光に来るために
それ専用に設定された路線だって事。
そうなの、そうなんだ……
って、これも病棟でのみんなの声。
でも考えてみたら当然とまでは言えないにしても
これ絶対あり得るよネ って。
北海道の夏は湿気もなく過ごしやすい気候
冬は寒いけど、南国の人にはそれが逆に良くて
雪なんて最高に楽しいっていうから。
次回この続きを……
ともかく北海道、本当に良い所なんだよ~!!
第485話
《もう2学期始まりだって……❢!》
2014年8月19日
新十津川町では
小中学校は今日2学期始業式とか。
ああ、もう夏休みも終わりなんだ……
これ、子供たちの心の代弁。
だって私いつもそう思ってたもの。
北海道の夏は短く
お盆を過ぎると急に涼しくなり
日中それなりの気温でも
夜はもう窓を開けてはいられず
虫の声は風情があるのだけど
でもちょっぴり寂しくなって
ついもの思いにふけてしまう今日この頃
なんて書いてたら
横からのぞきこんできた00先輩
「また似合わない文章を」
ってチャチャが。
私だってそうは思うんだけど
たまにはこういった感じのも書かないと、とか
そんな気持ちになった事だってあるんだから
とか何とかまた言い訳がましく話してたら
患者さんたちまで集まってきて
「そうだよ、似合わないんだから
いつものように明るく元気じゃないとね」
って。
フムフム、そうかそうなんだよね
直ぐ元に戻っちゃって。
というわけで
その後、患者さんたちといつもの小旅行に。
そうです、新十津川駅までの散歩。
ポニーにごきげんのあいさつをして
そして色々な花を観ながら庭を一周。
コスモスもやっと背丈が揃ってきたし
キバナコスモスも鮮やかな黄金色
それにそれほど暑くもなく
この初秋のさわやかさも散歩にはうってつけだよ~!!
旅の人にだって同じだからね~!!
第484話
《盆踊りと言えば北海盆唄だけど……?》
2014年8月15日
北海道の人なら誰でもそのはず
って思ってるんだけど
間違いなく私の周りではそうだし
私の家族なんかは絶対。
で、そこまでは良かったんだけど
それがまたショックになって。
これ何の話か?
って言うと
一昨日昨日と病院近くの町内で盆踊りがあって
夕方5時位からもう「子供盆踊り」の太鼓や唄が
だから「その取材に」って
何人かで観に行ったらしいんだけど
そのうち気分が高揚してきて踊り出す人もいて
確かに私だって太鼓の音は子供の頃から胸躍るから
それはそれで盛り上がったらしいんだけど
本州からの人が
「あれっ? 北海盆唄の踊りだけ?」
って???
この話を聞いた時
私も病棟のみんなも最初は??
って何のことか。
だって盆踊りは北海盆唄
子供たちは子供盆踊り
それを繰り返し繰り返し踊るのは当たり前だと。
だけどそれはどうも北海道独特
ほとんどの地域では色々な民謡を踊るんだって。
この周辺地区は炭鉱も多かったから
「炭坑節なんかは?」
っても聞かれたらしいんだけど
もちろん全然……
ショック、みんなもうなずいていました。
でも、お盆はやっぱり盆踊りだよネ
最近はやらなくなった地区も多いけど
帰省した人たちからは
「これが故郷だよね」
って、そんな声が聞こえていたそうです。
第483話
《七夕も終わって……》
2014年8月12日
七夕の事は7月7日・第473話でもしたけど
中空知、新十津川町では
お盆と同じように旧歴ですることが多く
ここ空知中央病院でも各病棟
そして保育所でも先週末でした。
ただその頃
台風の影響でずっと雨模様
だから毎年裏庭でやっていたのを
急きょ室内でと。
だけどこれはこれで楽しい催しとなりました。
まず子供たちが2階集会場に集まり
竹ではなくヤナギ?に短冊を飾り
そしてその周りを歌って踊ってお祝いを。
更にその後は各病棟をめぐり
患者さん達と歌あり踊りありの
そんな楽しいひと時を過ごしました。
前にも何度か書いたけど
患者さんにとって子供達との時間は
最大のリハビリ効果。
それは「楽しいから」っていう事もあるけど
普段はスタッフに看護・介護と世話をされ
どうしても受け身になってしまっている状態から
「こんな幼い子が」
「私が守ってあげなきゃ」
と能動的に積極的に、そう一歩前のめりに
自らが動こうとするからです。
単純なリハビリ・運動は決して楽しいものではありません。
だからそれがいくら体に良いとわかっていても
人はなかなかやらないものです。
だけどやっている事が楽しければ
だったら自ら動きたくなうような環境に
「朝起きてから眠りにつくまで全てがリハビリ」
と、各セクションが知恵をしぼり実行してるのだけど
「子供たちにだけはとてもかなわないなあ」
これ、先生方も言っています。
第482話
《今年も 大大運動会だよ~!!》
2014年8月7日
1昨年から始まった
院内保育所「ドリームワールドのびのび」
と患者さんたちとの合同運動会
今年で3回目だけど年ごとに大盛り上がり!!
運営が手馴れてきたこともあるけど
「準備が万全だったことが大きいのでは」
というのがもっぱらの声。
何せ6月の後半にはもうグランド造り
草取り土入れは勿論
子供達にケガがないように
例え小さな石ころでも取り除かなくてはと
炎天下の中
徒競走用トラックの土を隅から隅まで
丁寧にふるいにかけて。
「それに演出も良かったんじゃ」
これも多くの意見。
紅白得点がシーソーゲームの展開に
子供達、患者さんたちだけでなく
その応援団も声を張り上げ手に力が。
たぶん、その練習時の様子から
力が拮抗するようチーム分けをしたんだろうと。
「でもやっぱり最高は
子供たちの笑顔とパワーよね」
これには皆も同意見
拍手までわいちゃった。
色々楽しいゲームや
ハラハラドキドキするような競争があったけど
徒競走では転んだ子か。
それもまだ本当に小さな女ので
「どうなるの?」
ってみんな身を乗り出したらしいんだけど
泣くどころかすぐ起き上がって再びゴールを。
ホント、大感激、大拍手だったって。
で、私その瞬間の写真を見てるんだけど
良く見ると
その時1位でゴール寸前まで走ってた子が
心配そうに後ろを振り返ってるの。
これ、すごい事よね。
右の写真、みんなも良く見てね!!
第481話
《夏と言えば セミだけど……》
2014年8月4日
父の例の歌(第479話)「夏休み」にも
「ひまわり 夕立 セミの声」
と、セミの歌詞が。
で、「じゃあそれは何ゼミなんだろう?」
なんて話になったから
今朝病棟でみんなにも聞いてみたら
「ツクツクボウシだよね」
これを書いている今も
ツクツクボーシ、ツクツクボーシ
って聞こえてくるから
(一匹だけだけどね。普段も複数はめったに)
私もそれが正解かなって。
だってエゾゼミはジーって鳴くから
他の虫とまちがえそうだし
それに実際に見る機会もほとんどないから。
でも、これ北海道外ではまた違うんだってね。
東京の従妹なんかに言わせると
「セミって言ったら当然ミンミンゼミ」
って。それに
「関西に行くとクマゼミらしいよ」
ってまた新しい名前も。
私は虫が好きじゃないから
セミには余り興味がなかったんだけど
他にもアブラゼミ、ニーニーゼミ
ヒグラシなんて種類もあって
クマゼミなんか声が大きい上に
大合唱のようにそこここで鳴くんだって。
アブラゼミはと言うと、その色も油色
鳴き方もジリジリジリって揚げ物の時の音
話を聞いていても暑そうだけど
実際、暑い時間帯に鳴いて余計暑く感じるとか。
そうか、そうなんだ
私の話に病棟のみんなもうなずいていました。