第505話
《花は何が好き? あなたは何の花?》
2014年10月31日
新十津川駅から空知中央病院へ
その周辺の花は全て終わり
冬への備え、雪囲いも終わり
あとは本当に雪を待つだけ。
って、今日の昼休みは
ちょっぴり寂しい会話で始まったんだけど
先日の花植えの話題になって
00さんが続けて00先輩に
「何の花を植えたんですか?」
って。
ただその背後から000先輩が
「私はポピーが好きよね」
なんてちょっと変化した話を入れたものだから
「そうね、それも良いけど
「私なんかユリが似合ってるから
特に山ユリなんか」
なんて会話がまた勝手に
それも??の方向に広がっていくから
「ウソ!? ユリ!?」
って、ハシを持ったまま
00さんは目をパチクリ
そしてその隣の00さんなんか
おかずがつっかえちゃったのか
何度もせき込んじゃってもう大変。
「どうしたの?」
って先輩は言ってたけど
それはもう、私たち後輩はこういった話題には
それは無難に……
ただ
「私もユリが似合ってるかも?」
なんて思いがふと脳裏に浮かんだような
これって年齢を重ねてきたっていう事?
ちょっと心配。
でもこれ祖父の晩酌の時の口癖だから。
「ユリみたいにきれいだ」
第47話と同じで
酔うと皆に同じ言葉を言うんだもの。
第504話
《雪は降る……初雪だよ~!!》
2014年10月28日
いよいよ
いえ、これ歓迎してるわけではないから
とうとう……
雪~です~!!
そういえば「雪虫を見た」って
昨日そんな話を聞いてから
「あれあたってたんだって」
窓の外を見ながらみんな。
今日は10月28日
だから初雪として
それほど早いとも思わないんだけど
昨日一昨日は結構暖かかったから
「この分だと11月に入ってからだね」
って患者さんたちとも話してたばかりだから
油断、ちょっと驚き、ちょっとショック。
だって1年の内の5ケ月は真っ白い世界
プラス1ケ月は根雪にまではならないものの
時々雪、そしてとけては凍る、だものね。
だから1年の半分は雪とのお付き合いなんだよ~
とはいっても
今日のはみぞれというかボタン雪でした。
だから見た目、白くはあるんだけど
地面に落ちたらただの水滴
この程度なら帰りスリップもないでしょう。
一応タイヤ交換も終えてるし。
この時期、ガソリンスタンドは大忙しだって。
そうなんです、そのタイヤ交換。
私の友人も幼い子供をご主人に任せ
先週は日曜出勤。
たぶんこの雪で更に忙しくなるんじゃないかって。
旅の人、そろそろ北海道へは冬支度でだよ。
でも保育所の子供たちは元気一杯
歓送迎も休まないからねって。
第503話
《来春を期待して 今年も皆で花植え》
2014年10月24日
この前も書いたけど
コスモスなど花も終わり
景色も紅葉から枯れ野に変わり
そろそろ初雪が降るだろうし
みんなこれから冬支度。
「今日は何を書こうかな」
寂しくなっていく外の景色を見ながら
そんな事を思ってたら
案の定、00先輩が横から
「また似合わない」
なんてチャチャを。
ただ先輩、今日はそれに続けて
「だから花植え、花植え」
「えっ?」
これは私のとっさの反応。
だって話が唐突すぎて何だか分からなくて……
どうも先輩
最近は私の次の言葉を予期してて
更にその先の話をしてきたんだとか。
つまり私がまた「私だってもの思いに」
なんて言い訳をしそうだから
「だから、今日は花植えになってるでしょ」
って言いたかったみたい。
そうなんです。
保全課の人達がコスモスなどの花を刈り取って
また土を入れたり整備して
今日、来年早春用の球根や
5月に咲き誇るチューリップなどの
花植え日になってたからです。
各病棟からそれら人が出るんだけど
先輩がその当番にあたっていて
それで張り切ってたというわけ。
「そりゃ来年も楽しみ。待ち遠しいね」
これは患者さんたちの声でした。
第502話
《寒い~!! といっても》
2014年10月21日
いま気温が何度あるかわからないけど
今日はこの秋1番の冷え込み
北風が冷たいし手も足も。
だけど今朝は
「暖かいね」
って言ってたんだよ。
普通、日中暖かくなってくるはずなのに
逆にだんだん寒くなってくるんだからね。
この分だと雪が?
なんて気もしてくるんだけど
実際天気予報なんか見てると
旭川市方面の山間なんか
「冠雪か?」
っていう情報が。
いよいよ冬到来
ここ新十津川町でも
いつ初雪があってておかしくない時期
確か1昨年だったか
10月10日過ぎにボタン雪が降ったもの。
何たって1年12ケ月の内
真っ白い世界が続くのが5ケ月間
だから
「いやだよね」
「ポニーもいなくなっちゃたし」
「花も終わったし」
こんな会話も廊下のそこここで。
かといって患者さんたちが
動くのがおっくうになったら大変
だからリハビリ時間だけでなく
自らベッドから起き出したくなる
ワクワクするような企画を考えないとね。
さあ、まずは私たちが元気に
そして院内だけでなく新十津川駅まで
旅の人達も来てよね~!!
第501話
《よくここまで来たもの……》
2014年10月17日
500は1000の半分
それは誰でもわかることだけど
私的にはちょっと考え深いものが。
当初、日記を始めた時には
週1回のペースで1年間だから
「たぶん50話くらいじゃ?」
と先輩に言われ
「そんなに書く事あるのかなあ?」
って心配したのだけど
ここまで3年7ケ月余りで500話
母に言わせると
「ホント、『思えば遠くへ来たものだ』だねえ」
父も思わずフムフムと。
このフレーズ
昔、テレビのCMであったらしいのだけど
確かに私も。
昨日この話題が院内でもあって
「良くそんなに書く事あったわね」
なんて当の先輩まで言うんだもの。
私も振り返ってみて私なりに考えてみたんだけど
先輩に
「何を書いても」「自分の事でも良いから」
って言われ
私の日常とうか仕事の中の
周りの色々な人も題材に書いたからできたんじゃ?
って結論に。
という事は
私の周りの人達
特に先輩方に個性豊かな人が多いから
題材には事欠かかなかった。
これは00後輩の節。
フムフム……
この鋭い指摘に先輩方怒るのかと思ったら
納得顔でうなずいていました。
第500話
《新しい 古い時計……??》
2014年10月14日
これ、このままだと意味不明だよね
でも正しいのは正しいんだから。
つまり新十津川駅駅舎に
新しく「古時計」が設置されたっていう事。
第000話で
駅舎の時計が無くなったっていう話を書いたけど
さっそく新しく時計を設置しました。
製造された時代はよくわからないのだけど
ゼンマイ式の振り子時計
この駅舎に合わせ
3年ほど前に古道具店から購入
空知中央病院内で使っていた物です。
ただこの時計
ちょっとあまのじゃくなところがあって
まっすぐにしていると止まる事があり
設置して5分ほど要観察なのだけど
ほんの少しだけ斜めにしてあげると
チックタックご機嫌よく
振り子を振り続けてくれるのだそうです。
「あの古くて小さな駅舎には
ちょっとりっぱ過ぎない?」
っていう声もあったのだけど
「だからこそ、少し気張ったものを」
という声の方が多く
新たな一番候補になりました。
新十津川駅
ここのところ色々不幸な出来事があったけど
この新しい古時計が
駅を訪れる人たちの心に時を告げ
また旅の楽しみ安らぎになってくれたらと
スタッフ一同願っています。
時計さんガンバッテ、お願いね~!!
第499話
《うれし はずかし 乙女になって……?》
2014年10月10日
先日のヘアメイク&着付けのイベントに際し
(ボランティア主催 滝川市吉美美容室)
00科長が付けたタイトル。
これを聞いたみんな
最初は??だったのだけど
何の、当日本番ではそれ以上
乙女のごとくステキな笑顔の患者さん達の方から
思わず
「うれし はずかし」と感激の言葉。
これは参加したスタッフ全員も
「ホント、想像以上」
って大感動。
何たってヘアカットの時から鏡を見ながら
変身していく自分の姿にうっとり
そしてメイクになるともう満面の笑み
更にネイルというかマニュキアなんて
青春まっただ中、最高!!
そして最後のキメが豪華なドレス姿だから
その感動、スタッフの方だって
言葉が出ないくらいくらいだったとか。
そう、写真を観ててもわかるけど
自らの病棟を廻ってきた時
廊下、病室、患者さんやそのご家族まで
そのどよめきはすごかったんだから。
お見舞いに来ていたご主人
奥さんに思わずキスしたとか。
その照れた笑顔もとてもステキだったって。
それにしても女性は幾つになってもおしゃれ好き
いえいえおしゃれが大事
そう先輩方は申しております。
イベント名付け親の科長も
そのドレスにこっそり袖を通しうっとり
「確かに幾つになってもだね」
これは陰から聞こえた男性スタッフの言葉でした。
科長、怒らないですよネ?
第498話
《新十津川駅前ポニー牧場
連休13日までだよ~!!》
2014年10月7日
今年のポニー牧場
今月の14日に閉鎖と決まりました。
来年始まりは5月後半か6月の初旬になるかと。
このまま越冬という案もあったのだけど
何せ零下15度にもなる冬
それに1メートル以上の豪雪
簡易的な小屋ではやはり無理と
暖かい建物に冬ごもりです。
だから10月11日~13日の連休
是非とも新十津川駅にね~!!
このポニー牧場の始まりと
空知中央病院院内保育所「のびのびの」の
園児たちの駅での歓送迎はほぼ同時期
はや3年余りになりました。
始まりの頃は試行錯誤
でも今は新十津川町住民全員の癒し
そしてアイドルです。
ポニーは初代から今はその子供が
歓送迎の方は
3年前初代の子供たちの多くはもう幼稚園や小学生
その始まりの頃はまだお腹か
お腹にも宿っていなかった子たちが今は主力です。
現在空知中央病院は妊娠ラッシュで
来年後半から再来年には
またその子供たちがデビューします。
これ旅の皆さんもお楽しみにね。
先週末、土曜日の朝
少しお腹のふくらんだ00さんを囲み
そんな会話が病棟で。
そしてふと駅の方を見たら一番列車
子供たちがいつものように
元気いっぱい踊っていました。
第497話
《駅の時計がなくなっちゃった》
2014年10月3日
駅ノートにも良く書かれている
新十津川駅駅舎の柱時計
その裏には昭和29年購入と。
そして今も正確に時を刻んでいたのだけど
今朝保育所の子供たち6人が雨の中
いつもの歓送迎に行ったら
あれ、時計がありません。
それに外には燃えた雨傘と片方だけの手袋。
引率の先生も驚いちゃって
そして恐くなっちゃって。
先日も駅に設置してある物が
一部燃やされていて
「ちょっと注意を」
と警戒していた矢先だったから。
さすがこれはと警察に。
放火などの悪質性は感じないものの
今後エスカレートしてはいけないと思っての処置です。
そのうち駅に3台のパトカーが来て
窓から見ていた患者さんもびっくり。
立ち会ったスタッフの人に聞くと
滝川署からは鑑識班まできて
壁や椅子の指紋までとってて
「生まれて初めて捜査現場を見た」
って言っていました。
まさに「新十津川警部? 事件です!!」でした。
その自称新十津川警部の推理によると
「これは旅の人ではない。
また、1人でもない」
との事。
となると犯人は地元の人?ってなるのだけど
先日も滝川市JRのOB会の人達が
新十津川駅の清掃をしていってくれた後だけに
何か気の晴れない1日でした。