第435話
《夜は イルミネーション?》
2014年2月28日
「暗闇には魔物が棲んでる」
なんて話もあるけど
確かに電気のない時代なら
月明かりでもない限り夜は真っ暗
私も行燈や提灯だけの光の中を歩いた事があるけど
1メートルも離れたらもう何も見えないし
周りの暗闇から冷たい手なんか伸びてきそうで
といって一歩だって踏み出すことができず
ホント恐くて恐くて。
でも今の時代、夜も明るく光の中
人工衛星から観た夜?の地球は
まるで光源の世界。
「光」ってほっとするしステキだよね。
先日東京ディズニーランドに行った友達に聞くと
隅田川にかかるレインボーブリッジなんか
フジテレビなど不夜城のように輝く高層ビル群
運河からのその反射や車の光の放列なんかも重なって
自分の周り全てがイルミネーションなんだって。
父に聞くと「100万ドルの夜景」
なんていう表現があるらしいんだけど
まさにそれかも。
でもこれはひがみかも知れないけど
私はほんのり灯す光も好き
ホタルの光だって月明かりだって
窓を開けた時の雪景色だって本当に情緒があるんだからね。
新十津川駅の夕暮れ時
暗闇にそのまま沈んでいくのかと観ていたら
突然駅舎に灯りが
そして時間と共に
今度はほんのり暗闇に浮かんできます。
それが雪景色の中では特別
旅の人、夜の新十津川駅もステキだよ~!!
第434話
《楽しいひな祭り なんだけど……》
2014年2月26日
まだ2月、外は雪景色だけど
空知中央病院内はかなり前からひな祭り色
正面玄関やリハビリ室
各病棟の至る所にひな人形があり
色艶やかな色々な飾り付けがあるからです。
例によって
「このひな祭りの起源は?」
「あの衣装だから平安時代?」
なんて、みんなでわいわい言いながら調べてみたら
その起源ははっきりしていないものの
ウィキペディアによると平安時代には
すでに「雛あそび」の記録が残っているそうで
「やっぱり。『うれしいひな祭り』の歌詞は
お内裏(おだいり)様とお雛(ひな)様だものネ」
と、みんな納得の顔でした。
ただ、更にその歌の事を調べてみると
「うれしい」となっているのに
メロディーは明るい長調でなく
悲しい曲が多い短調だと。
で、この理由を更に調べてみると
1935年この歌の作詞をしたサトウハチローさんが
自分の娘さんにひな人形を買ってきた前後に
この書いたらしいのだけど
歌詞の2番にある
「お嫁にいらした姉さまに
よくにた官女の白い顔」
というのは結婚寸前
18歳で亡くなったサトウさんの姉を想っての事とか
だから明るい長調でなく短調での曲に。
そんなことを想いながらひな人形を観てたら
何かこれまでと違った感情もわいてきて……
これは良い事なのか悪い事なのか
悲しい出来事ではあるけど曲はそうではないし
「私的にはやっぱりその背景を知ってた方が」
って、今日も廊下を歩きながらそんな気が……
第433話
《春は引っ越しシーズンだけど》
2014年2月24日
2月から3月にかけて引っ越しシーズン
入学、就職、転勤
自分の事だけでなくご主人の転勤の場合でも。
空知中央病院でも
今年はそんなケースが出るから
病棟は何となく寂しい雰囲気。
だけどこれは仕方のない事
誰かが辞めると誰かが入ってきて
そこに新たな出会いがあるんだからって
そう思いこむしかないものな……
不安だけど期待も一杯っていうのは
やっぱり入学や就職だよね。
入学で引っ越しまでとなると大学か専門学校
ここ新十津川町で考えると
札幌市、旭川市は通学もぎりぎり可能だから
それより遠い所に。
就職で言うと、友達の妹が看護大学を卒業して
4月から病院勤めになるんだって。
「看護現場の話も聞きたいから」
って先週末友達と一緒に遊びに来たんだけど
聞くと彼女、これまでの下宿から
アパート一人暮らしになるんだって。
だから今、色々買い揃えていて忙しいとか。
わたし、それがうらやましくてうらやましくて
私の方からの質問責めになっちゃった。
だって一度でいいから一人で住んでみたいものね。
両親なんか
「寂しがり屋だからとても無理」
って言うけど
それはそうだけど少しは強くなるんじゃないかって。
全国の一人暮らしのみなさん
毎日の生活は快適ですか?
それとも寂しいものなんですか?
第432話
《北海道と沖縄は……》
2014年2月22日
前話に続いて沖縄の事
先日借りた写真の中に
「美ら(ちゅら)海水族館」のがあって
そこに大きなジンベイザメが泳いでいて
これ、どうしても掲載したいって
何か続きをかかなくてはと。
要するにそんな写真を観てると
北海道の春がとても待ち遠しくなってきて。
いま沖縄は晴れた日なら20度以上あるらしく
海水浴にはまだ早すぎるものの
Tシャツだって大丈夫な日もあるんだって。
20度と言うとここ北海道では5月後半から6月
何たってその時期
霜が降りたり雪が降ることがあるんだから。
今日現在で言うと
ここ中空知はマイナス7~8度
先週にはマイナス20度なんていうのもあったから
この温度差40度以上……!!
狭い日本っていうけど
北海道から沖縄まで2000キロっていうから
一部亜寒帯から亜熱帯からまで
そう考えるとなんか気分は壮大
日本も案外広いんだなあって。
それと景色で言うと
何たって海や空の色も違うけど
木々というか植生が違うよね。
00さんが「ハワイみたい」だって。
いえいえ、「ハワイの海よりきれい」だって。
でも沖縄県出身の人は見慣れた景色に
「そうかな?」
って感じで、逆に
北海道の景色に大感激したそうだから
私含め、そこに住んでいる人が
第431話
《おとなり滝川市と 沖縄・名護市は……》
2014年2月20日
上のタイトルの続き
それは「1990年から友好親善都市」
であるということです。
だから毎年子供たちの交流があって
札幌雪祭りのころ名護市から
それが終わった翌週には名護市に
お互いの街にホームステイなどもしているとか。
当院スタッフの中にもその経験者がいます。
沖縄といえば青い海とサンゴ礁
そして北海道は雪原とスキーやスケート
どちらの場合も子供達の多くは未知の世界
現に沖縄からのほとんどの子供たちは
雪を見たことがないそうです。
そうだ、また名護市といえば
普天間基地移設問題でもよく語られるけど
北海道人には日本ハムファイターズの
春季キャンプ場ということで馴染みの深い所。
だから私の友達なんかキャンプ見学と
沖縄観光を兼ねて、毎年家族で沖縄旅行です。
この時期3泊4日程度の場合、航空運賃、ホテル代込みで
4万円ちょっとのツアーがけっこうあるからです。
調べてみるとその代金
なんと、沖縄への往復航空運賃より安~い!
それにホテルもステキ!!
わたし、まだ沖縄へ行った事がないから
来年には絶対に行きたいと思いました。
母に言ったら、母も行きたいって
そしたら父まで
だから、祖父も一緒にみんなで行こうかって。
友達から借りた沖縄の写真を横に
外の一面の雪景色を観ながらこれを書いていたら
いますぐにも行きたくなっちゃった。
来年は沖縄だからね~!!
第430話
《雪は降る降る 電車も止まる……》
2014年2月17日
先日、関東・関西が雪で交通機関マヒ
東京は積雪27センチもあったとか
そんなニュースの話題をしていたら
「四国だって雪だったんだから」
と横から話が。
「へっ~、四国も雪ふるんだ……?」
みんなそんな顔をしてたけど
九州だって雪がふるんだって。
北海道人からのイメージだと
四国も九州も南国
雪なんて縁がないのかと思ってたけど。
おなかも満腹になってきたお昼時
例のごとくここから参入者が増えてきて
話がまたどんどん広がっちゃうんだけど
四国に話を戻すと
四国ではさすがにめったに雪が積もる事がなく
あっても1冬に2、3回
それも水分たっぷりのボタン雪だから
積もるまでにはならなくて
地面に落ちるとすぐとけてしまうとか。
ただ面白かったのは雪合戦。
葉っぱに落ちた雪だけはしばらくとけないらしく
それをこまめに拾い集め投てき用の団子を。
ただやっと1個か2個作るのが精いっぱいで
雪合戦もすぐ終わっちゃうんだって。
そんな事もあって授業中に雪がふりだすと
子供たちは窓の外を観ながらソワソワ
とても勉強に集中できなくて
「とけない内に雪合戦だ!」
って急きょ授業中止になるんだって。
「雪がそんなに楽しい?」 なんて
みんなこの話にも口あんぐりだったけど
でも、良いよね。良い話だよね。
皆さんの地方はどうなのかなあ?
第429話
《しょっぱい河 津軽の海》
2014年2月13日
第156話で書いたけど
北海道と本州を隔てる海・津軽海峡
昔の人は「しょっぱい河」と呼びました。
北海道へ渡る人も、北海道を去る人も
それは人生の大きな岐路
片道3時間50分の船旅は
その時間以上の重い想い覚悟があり
まさにしょっぱい河だったのでしょう。
明治以降、北海道へは開拓の人
炭鉱関係の人が大挙来ましたが
一般に地方の人は都会へ東京へと向かいました。
本州以外、北海道もそうですが
九州の場合にはその間に関門海峡が
四国には瀬戸内海があり
それを船で越えてきたわけだけど
関門海峡の場合はフェリーでわずか13分
瀬戸内海の場合、今は廃止されている
宇野と四国・高松間の連絡船で1時間
それに対し青森・函館間の連絡船は
前述のように3時間50分
その津軽海峡はおだやかな内海ではなく
波も荒く外国船も通行可能な公海
やはり隔離された国、遠い国と感じたでしょう。
それが青函トンネルが開通し
東京からの直通列車も
そしてこれから北海道新幹線が
それにまして今や飛行機の時代
1時間30分で東京羽田だし
沖縄だって海外だって直通便が。
気持ち的にはもう本州ともつながってる感じ。
そういえば駅ノートを見てたら
夜行列車の人も多くて。
全国の皆さ~ん
夏も冬も、旅は北海道、新十津川町だよ~!!
第428話
《ここは空知中央病院
院内はいつもお祭り気分だよ~!!》
2014年2月10日
本来患者さんは
来たくて病院に来たわけではありません。
病気という不幸になってしかたなく
家族と離れで1人入院生活となったはず。
孤独で寂しい長い夜になるはず。
「なのにお祭り気分なんて!?」
って言われるだろうけど
だからこそ
苦しい入院生活を忘れられるような
入院したからこそ
こんな楽しい事があったと言えるような
明日を楽しみに眠りにつけるような
そんな環境をみんなで作ろうと
全科縦断的に
「明日も楽しみに委員会」がつくられました。
その活動の一つがリハビリ科主催の
リハビリ体操です。
楽しく歌って踊っていながら
時間の経過も忘れるような笑いの中で
自然とリハビリになって健康になるような
そんな体操をと
専門の理学療法士たちが知恵をしぼり
看護部や保育所の先生たちと
いっしょに作り上げていったのがリハビリ体操
現在行っているのは
「明日があるさ」
「笑顔でこんにちは」
「北海盆唄」
の3つだけど
患者さんたちの様子をみながら
個々の状態に応じて変化もできるように
今も改善を加えより完成形に近づけています。
外は零下20度の極寒
だけどリハビリ室は祭り太鼓
熱気ムンムン
みんなの気分もお祭りだよ~!!
第427話
《北海道異文化論 その⑤ カツゲン?》
2014年2月7日
いま札幌雪まつりだけど
新千歳空港の土産店も大にぎわい
その多くは北海道限定商品が狙い
やっぱり
「現地に行かないと買えない物」
っていうのがお土産の価値を増すと。
こういったご当地限定というのは
いまや全国色々な地方にあるけど
その始まりはやっぱり北海道?
で、またその元祖・始まりと言えるのが
今日の主題、「カツゲン」
これ、名前を聞いただけでは
??になるんじゃないかって思うのだけど
カツゲンを漢字で書くと勝源
字のごとく活力の源になるという乳酸飲料。
その始まりは第二次世界大戦中
傷病兵(しょうびょうへい)の体力回復にと
当時は勝素(素は牛乳の素という意味)と
戦争にも勝つようにと
縁起をかついで命名された商品だとか。
それが戦後も北海道限定商品として残り
1979年からは風味もうすくさっぱり系に変え
「ソフトカツゲン」として今に続いているとか。
最近は同じような商品が
食品各社から販売されているから
だんだんなじみが薄くなりつつあるものの
40代から父や母の世代にとって子供の頃
「風呂上がりのカツゲン」
と言ってとても楽しみだったと。
また最近はキャンディーまで開発され
それが中々の人気になっています。
旅の人、札幌雪まつりの後は
北海道限定商品の元祖
カツゲンをぜひ味わってみてね~!!
第426話
《北海道異文化論 その④
お赤飯は小豆、それとも甘納豆で?)
2014年2月5日
北海道独特の食文化
第425話では節分の豆の話だったけど
それより衝撃(しょうげき)
「信じられない!」
って言われたのがこのお赤飯(せきはん)の事
「お赤飯を甘納豆(あまなっとう)で!?
それ、甘すぎて食べられないでしょうに?」
と。
だけどこれ、私たち北海道人の方が衝撃で
「えっ、他は違うんですか!?
お赤飯は甘納豆ですよ」
って。
確かに小豆(あずき)のお赤飯も売ってはいるけど
私の周りでは全員が甘納豆派
調べてみると北海道でのお赤飯は
70%以上が甘納豆派。
ただついでに調べてみると
甘納豆のお赤飯は北海道と山梨県だけだと。
これどうしてこうなったかは書いてなかったけど
山梨県からの移住の人達が広めたのか
それとも極寒(ごっかん)の北海道
広い開拓地の農作業に厳しい炭鉱
そんな重労働の後には甘納豆が良かったのか
考えてみるととても不思議な現象だと。
ただ、甘すぎて食べられないことはありません。
逆にこれが美味しくて。
だって、パンにアンコのアンパンだってあるし
これはパンが主食の欧米人が
「お米にアンコを入れて食べないでしょうに」
と気持ち悪がったそうだけど
それならボタモチがあるじゃない
アンコのオダンゴだってあるじないって。
だから甘納豆のお赤飯があったっていいじゃない?
なんて思ったんだけど……
全国のみなさん、どうなのかな?
第425話
《北海道異文化論その③
節分の豆は 落花生(らっかせい)?》
2014年2月3日
昨日は節分だったけど
節分と言えば豆まき
悪霊ばらいにと
「鬼は外!」
そして幸福は家の中にと
「福は内!」
これが定番だけど
「何で豆をまくの?」
「何で鬼の顔めがけて投げるの?」
と例によってウィキペディアで調べてみたら
豆は魔目(まめ)
魔の目をめがけて投げるからだと
「なるほど、これロゴ合わせなんだ。面白~い!」
なんて独り悦にいってたら
00先輩が
「今年はまた一個多く食べなくちゃいけなかったし」
と昼食時はいつもの騒がしさに
そしてそこにまた他のセクションも加わって
それが今日の主題、豆の種類の話、つまり
「うそ? 節分の豆は落花生じゃなかったの?」
私だってみんなびっくりしたんだから
「節分の豆は大豆(だいず)ですか!?」
落花生を投げて、それを拾い歳の数だけ食べる
それが節分の行事って
ずっと何の疑いもなく今日まで。
これ、調べてみると
北陸、東北。北海道、南九州の一部が落花生だと。
とすると南九州を除き雪国
もしかしたらそれと関係があるのかも。
色々説があるようだけど
落花生の方が汚れなくて合理的ではあるよね。